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親しい相手にも恥じらいは持て 五 ※下ネタ注意 ページ19

(俺はお妙さんの笑顔がもう一度見たくてやってきた。そのためなら……)
(私は若を護るためなら、若の志を護るためなら何だってする覚悟があります)

 二人は写真を見つめ一瞬止まって

《コレ、紙じゃねーかァァァ!!》

 同時に心で叫んだ。

(いや待て待て。お前はお妙さんの顔でケツを拭くというのか。できない!!ヤスリもできない)
(若の顔で……できない!!ヤスリもできない)

(お妙さん、ヤスリ、お妙さん、ヤスリ)
(若、ヤスリ、若、ヤスリ)

 二人の中でそれぞれ二つの選択肢が混ざり葛藤する。
 そして

 二つの個室から同時に水を流す音が聞こえた。

 近藤は勢いよくドアを蹴り開け、同時に東城もドアを押し開ける。

 二人とも刀を持ち

「お妙さァァァん!!」
「若ァァァ!!」

『申し訳ございませんん!!』

 一斉に踏み込んで互いに一撃を放った。

 東城が近藤に背を向けたまま口を開く。

「私の役目は若と若の志を守ること……でも、やっぱりヤスリは無理」

 ピシッと東城の小皿にヒビが入り、彼は敗北して前に倒れた。

「……お妙さん。貴方の笑顔を見ようとここまできましたが、俺はここまでのようです」

 ブシャッと近藤のケツから血が噴き出て彼は前に倒れてしまった。

「俺って奴は……ホントにバ……カ」

 そういう近藤の前には、なに一つ汚れのないお妙の写真が落ちていた。


「どうしたもんかな〜」
「どうしたもんじゃろ」

 銀時と敏木斎は厠の個室で悩み声をあげた。

「まいったな〜。こんな所来るんじゃなかったよ〜。俺よォ〜実は元々そんな乗り気じゃなかったんだよ〜」

 銀時は携帯でAにさっきの謝罪メールを送りつつ話した。

「なんか皆行くぞみたいなカンジになってたから流されちゃってさ〜。あ、でもAのことは気になってたから様子見に行こうかな〜とは思ってたけど……まさか銀さんの『銀さん』見られるとはな〜。やっちまったなァ」

「わしも〜実は……九兵衛の奴がどうしても大将やれって言うからさ〜仕方なくさ〜。いや、Aちゃんと戦えるならそれはそれで好機なんだけどもね〜……まさかわしの『わし』が見られるとはな〜。やっちゃったなァ」
「いやアンタの場合もはや見せに行ってただろ」

 銀時は同調してくる敏木斎にツッコんだ。

「にしてもアイツのあの反応」
「アレ絶対」

《……未経験だな》

 二人とも口には出さないものの、イチモツを見た彼女のウブな反応に何となく察した。

親しい相手にも恥じらいは持て 六 終 ※下ネタ注意→←親しい相手にも恥じらいは持て 四



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設定タグ:銀魂 , 逆ハー , 愛され   
作品ジャンル:アニメ
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刹那*桜(プロフ) - アイナさん» あけましておめでとうございます!10個目でも見に来てくださって本当に嬉しいです。ありがとうございます! (2023年1月6日 4時) (レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
アイナ(プロフ) - あけましておめでとうございます。そしてシリーズ数二桁突入おめでとうございます。今年もぜひ、夢主ちゃんとお兄様の活躍と銀魂キャラたちの奮闘を拝見させてください! (2023年1月2日 10時) (レス) id: 503469204d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:刹那*桜 | 作成日時:2023年1月1日 3時

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