腹の調子には気をつけろ 六 終 ※下ネタ注意 ページ14
「今頃残りの仲間も東城にやられていよう。アレは四天王一の腕を持つ男。君をそこまで痛めつけた他三人とは比べ物にならんほどのな」
九兵衛にそう褒められる東城は今
「おぉおぉぉぉお」
腹を下して残り一つの個室で叫んでいた。
「オババの野郎ォ!!やっぱ朝の卵も傷んでやがったかァ!」
厠で悲惨な状況になっていることも梅雨知らず、土方は口を開いた。
「真選組はな、いつ何時が今生の別れになるかも知れねー生活送ってる。仲間がくたばろうが知ったこっちゃねェ」
咥えたタバコをペッと吐き出す。
「俺にできるのは、ただ奴らと同じ場所でくたばるまで戦うことだけだ。アイツらと同じ極限のな」
土方が頭から血を流しても刀を構える一方
「……極限だな」
近藤たち四人はケツ丸出しで厠の個室から出られなくなっていた。
対決が行われている所から離れた部屋の前で、輿矩はお滝に叫んでいた。
「お妙ちゃんを呼んでくれ!」
「またあの娘ですか!失礼ですが若様ではあの娘の手綱は操れませぬ!アレは柳生家に災いをもたらしますぞ!」
「災いならもう起きてるよ!九兵衛とあの暴れん坊四天王が暴れ回っててあちこちボロボロだよ!」
部屋の前で言い争っている声が聞こえて、お妙は不思議そうに部屋から顔を出した。
「乗り込んできた連中の中にAちゃんいるみたいだし!うち一人はお妙ちゃんの弟を名乗ってるらしいし!問いたださんと!」
輿矩の言葉にお妙は目を見開いた。
そのまま走り出し、進行の邪魔になるからか、お滝と女中ごと騒ぐ輿矩に蹴りを入れた。
「どけェェェコルァァ!!」
「お妙ちゃん!」
「コルァァ!!待たんかいアバズレ!!」
(新ちゃん、みんな)
お妙は廊下を走りながら焦ったように汗を流した。
「まさか敵の大将がこんなジーさんだとは。だが手加減はしねェ。決着つけさせてもらうぜ」
真剣な顔の近藤は、トイレの個室でケツを丸出しにしている。
「お前らワシに手も足も出せんぞ。断言する」
変わらず平静な敏木斎は、やはりケツを出して個室に留まっている。
「その言葉そのまま返してやるぜジーさん。わからねーのか、既にアンタ袋の鼠だ」
落ち着いて舌戦をする銀時も、未だ腰を便座につけている。
「後で皆さん血祭りにしてあげますよ。しかしその前にやる事がある」
余裕そうな東城すらも、ケツを戻せないままで
『誰かァァァ紙くださァーい!!』
四人は大きく叫び声を上げた。
親しい相手にも恥じらいは持て 一→←腹の調子には気をつけろ 五
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刹那*桜(プロフ) - アイナさん» あけましておめでとうございます!10個目でも見に来てくださって本当に嬉しいです。ありがとうございます! (2023年1月6日 4時) (レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
アイナ(プロフ) - あけましておめでとうございます。そしてシリーズ数二桁突入おめでとうございます。今年もぜひ、夢主ちゃんとお兄様の活躍と銀魂キャラたちの奮闘を拝見させてください! (2023年1月2日 10時) (レス) id: 503469204d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹那*桜 | 作成日時:2023年1月1日 3時