第一印象がいい奴にロクな奴はいない 四 ページ47
そうこうしているうちにキャサリンが銀時たちの乗ったパトカーを見て路地に入っていった。
「あ！ 路地入りやがったアイツ！」
キャサリンのバイクが急カーブで甲高い音を鳴らしたあと、神楽も続いてハンドルをぶん回した。
「ほァちゃぁぁあ！！」
パトカーも甲高い音を上げ、路地の両壁を容赦なくぶち破って前方のキャサリンへ突進して行く。
「オイオイオイオイ」
「なんかもうキャサリンより悪いことしてんじゃないの僕ら‼︎」
「きゃっ！？」
「Aさん！」
神楽の運転で車内は荒れ、バランスを崩したAを新八が慌てて肩を抱いて支える。
「っておい新八ィィ！ なにAに触ってんだよ！ 童貞チェリーのくせに手がはえーぞ！ さっさと離せ‼︎」
「い、いやこれ神楽ちゃんのせいですから！ 別にそんなんじゃ！」
後方で新八がAを抱いているのを見て銀時は青筋を浮かべてキレだす。Aを守ったのはとっさの行動だったが、キレられて新八は自分の行動と状況に気づいて顔を赤くしていた。
「メガネ童貞が。顔赤くしてキモいアル。さっさとAから離れろ」
「いやお前のせいだよ!!」
新八がツッコんでいると、前方のキャサリンとの距離が縮まっているのが確認できた。
神楽はそのままアクセルを踏んで突っ込んでいく。
「死ねェェェアル！ キャサリィィィィン‼︎」
「ちょ！ 神楽ちゃん本気なの！？」
神楽が平然と両脇の建物をパトカーで破壊しながら猛進し、Aは焦ったように何とか止めようとする。
ボンと音が鳴ったかと思えば、パトカーは宙に浮いていた。
前方、下方は川である。
『あれ？』
銀時たち四人全員が呆然とする。
「あれェェェ‼︎」
パトカーは川に向かって墜落し、重く鈍い音を立てた。
川に落ちて煙を上げるパトカーを尻目にキャサリン笑みを浮かべ、そのまま去ろうとする。
「そこまでだよキャサリン‼︎」
橋の方からお登勢の声が聞こえた。
「残念だよ。あたしゃアンタのこと嫌いじゃなかったんだけどねェ」
「お登勢サン……アナタ馬鹿ネ。世話好キ結構。デモ度ガ過ギル。私ノヨウナ奴二ツケコマレルネ」
「こいつは性分さね。もう直らんよ。でもおかげで面白い連中とも会えたがねェ」
お登勢は銀時と墓地で出会った時のことを思い出して語った。
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刹那＊桜(プロフ) - きゃすみさん» 返信遅くなってしまってすみません！！コメントありがとうございます！ (5月14日 14時) (
レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
きゃすみ(プロフ) - もう少し行あけると読みやすいです。でもめっちゃ面白かったです！！ (2022年10月10日 13時) (レス) @page3 id: e6f2b24efc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹那＊桜 | 作成日時：2021年2月13日 8時
