ペットは飼い主が責任を持って最後まで面倒を見ましょう 七 ページ31
「! ヤバいまた市街地に出る」
ペスが進行を始め新八が焦っていると、銀時がペスの前に出て木刀を構える。
「銀さん!」
「新八、しょう油買ってこい。今日の晩ごはんタコの刺身だ。いやタコ焼きのがいいか……いただきまーす!!」
「させるかァァ!!」
銀時が走りだそうとすると長谷川が踵で足払いを掛けた。
銀時は前にバランスを崩して頭を地面に打ち付ける。
「いだだだだ!! 何しやがんだ!! 脳ミソ出てない? コレ」
「出てないけど後で病院に検査行こうね」
Aは大袈裟な銀時に冷静に返す。
「手ェ出しちゃダメだ。無傷で捕まえろって皇子に言われてんだ!!」
「無傷? できるかァそんなん!!」
「それを何とかしてもらおうとアンタを呼んだの」
「無理無理! 無理だって!!」
「うわァァァ!!」
銀時と長谷川が言い合っていると、新八がペスの触手に掴まれてしまった。
「新八君! っ!?」
Aが助けに行こうとすると彼女も後ろから回ってきたペスの触手に絡まれ捕まってしまう。
「A! 新八ィィ! ちっ」
銀時が舌打ちして二人をを助けに行こうとするが、後ろから長谷川が銃を突きつけてきた。
「!」
「勝手なマネするなって言ってるでしょ」
「てめェ……」
銀時は視線だけ後ろに向ける。
――うわァァ!助けてェェ!
「無傷で捕獲なんざ不可能なのは百も承知だよ。多少の犠牲が出なきゃバカ皇子はわかんないんだって」
――ちょっとォ!聞いてんの!?
銀時たちが言い合うなか新八は叫び声を上げていた。
「新八は別として、アンタAの知り合いなんだろ。良いのかよ」
「……彼女は強いから心配はいらない。お前もあの子の知人なら強さくらいは知ってるだろ」
「強いね……確かにそうだな。まあ、アンタがそれでいいなら良いが……アイツも一応人間なんだぞ」
銀時は長谷川の返答を聞いて顔を後ろに向け、彼を睨みつけた。
長谷川は気圧されて少し後ろに下がる。
その間も新八は叫び続けていたが、先ほどからAの声が聞こえず彼女の方を見る。
するとAは首にペスの触手が絡みつき、苦しそうに手で首を絞める触手を叩いていた。
「Aさん!!」
「Aっ! オイオイ、さすがにアレはやべーんじゃねーの。どうすんのよ入国管理局の重鎮さん」
三人とも首を絞められているAを見て驚き、銀時は長谷川に問う。
彼は問われて歯を噛み締め、銃を持つ手に力が入る。
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刹那*桜(プロフ) - きゃすみさん» 返信遅くなってしまってすみません!!コメントありがとうございます! (5月14日 14時) (レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
きゃすみ(プロフ) - もう少し行あけると読みやすいです。でもめっちゃ面白かったです!! (2022年10月10日 13時) (レス) @page3 id: e6f2b24efc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹那*桜 | 作成日時:2021年2月13日 8時