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ペットは飼い主が責任を持って最後まで面倒を見ましょう 四 ページ28

銀時はインターホンを聞き、お登勢がまた来たのだと思って玄関まで走っていく。

「金ならもうねーって言ってんだろーが腐れババア!!」

 勢いよくドアごと蹴りあげた。
 が、銀時が足蹴りを食らったのはお登勢ではなくサングラスをかけた男だった。
 その横に二人、黒服を着た男たちがいる。

「あれ?」

 銀時が呆然としていると蹴られた男が後ろに倒れた。

「局長ォ!!」
「貴様ァ! 何をするかァァ!!」
「スンマセン間違えました。出直してきます」

 蹴られた男の横にいた二人が怒号を上げるが、銀時は何事もなかったかのように家に戻ろうとする。

「待てェェェ!!」

 カチャと音がして、銀時の後頭部に冷たい拳銃が当てられる。銀時が動きを止めた。

「貴様が万事屋だな。我々と一緒に来てもらおう」
「……わりーな。知らねー人にはついて行くなって母ちゃんに言われてんだ」

 銀時は視線だけ後ろにやる。蹴られて倒れていた男が起き上がって口を開いた。

「幕府の言う事には逆らうなとも教わらなかったか」
「オメーら幕府の……!?」
「入国管理局の者だ。アンタに仕事の依頼に来た万事屋さん」

 男は、鼻血を流しながらそう言った。

「どうしたの銀ちゃん」

 戻ってこない銀時を案じてAが玄関に来た。
 彼女を目にして、入国管理局の男はサングラスの下の目を見開いた。

「あれ……Aさんじゃないですか」
「あれ、長谷川さん。何でここに……っていうかなんで鼻血」

 Aの方も長谷川を見て驚くが、鼻血を流している彼をジト目で見る。

「いや、コイツが蹴ったの! 俺なんもしてないですから!」
「え、なに、おたくらどういう関係? なんでAはこのオッサンに敬語使われてんの」

 入国管理局の男は銀時を指差して弁明する。
 銀時は二人が知り合いなことに驚いていた。

「この人とは仕事でよく会ってるの。この人は長谷川泰三さん、幕府の高級官僚なんだよっ」
「え。そんなのと仕事で会うって、なに、Aは幕府で仕事してんの?」

 Aが銀時に長谷川を紹介するが、彼はそんなことよりもAの職に驚いていた。

「うん、まあね。大した仕事じゃないけど」
「いやどこが大した仕事じゃないんですか! アンタ超重役じゃん!」
「え、そうなの?」
「そ、そんなことよりも! ほら依頼きたんでしょ銀ちゃん!」

 Aが話題を戻し、依頼のため新八を呼んで銀時たちは車に乗ってどこかへ向かった。

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設定タグ:銀魂 , 逆ハー , 原作沿い   
作品ジャンル:アニメ
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刹那*桜(プロフ) - きゃすみさん» 返信遅くなってしまってすみません!!コメントありがとうございます! (5月14日 14時) (レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
きゃすみ(プロフ) - もう少し行あけると読みやすいです。でもめっちゃ面白かったです!! (2022年10月10日 13時) (レス) @page3 id: e6f2b24efc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:刹那*桜 | 作成日時:2021年2月13日 8時

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