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ペットは飼い主が責任を持って最後まで面倒を見ましょう ニ ページ26

「何だい? アンタらの知り合いかい」
 お登勢は階段の下にいる三人を見下ろす。

「あ、初めまして。銀ちゃんの幼馴染のAAです」
「幼馴染ねェ……天パのニートに、こんな可愛い幼馴染がいたとはね」
「おいババアなんだその言い方!」

 お登勢はAを見て一息タバコをふかす。
 銀時が彼女の一言にキレる中、新八が口を開いた。

「それでAさん今日どうしたんですか」
「あ、えっと、実はお願いが、あって」
「頼みだァ? なんか言いづらいことなのかよ」
「その、銀ちゃんと一緒に住まわせていただきたいなあ、なんて……はは」
「え?」
「え!?」

 銀時は驚きよりも先に困惑がきて固まり、続けて新八が声を上げる。
 Aが今まで兄の戦と住んでいたのもあって新八は頼みの内容に驚いていた。

「……何だい人増えんのかい」

 さっき家賃未払いの話をしたばかりで、お登勢は目を尖らせる。

「いやでも、Aさんってお兄さんと一緒に住んでるんじゃ」
「実は家、燃えちゃったんですよねっ」
「燃えた!?」

 新八に聞かれてAは苦笑いした。
 彼女の返答に銀時も新八も衝撃を受ける。

「それで新しく兄と住む家を探していたんですけど、兄が江戸で定職をついて、それが住み込みだったので。よかったら銀ちゃんと一緒に住みたいなって」
「なっ」
――銀ちゃんと一緒に住みたいなって

 銀時の脳内でAの言葉がエコーする。

「あっ、もちろん家賃削減が目的じゃないよ!? 銀ちゃんとは別途で家賃を払わせてもらうつもりだから……」
「へー、アンタ職あんのかい」
「あ、はいっ。詳しくは話せないのですが、安定しているので滞納の心配は大丈夫ですよ!」

 Aの経済状況を聞いて、銀時はジッと彼女を見つめる。

「……ねーAちゃん。よかったら家賃、銀さんの分も」
「テメーは自分で払え!なに女に払わせてんだ!」

 銀時の発言にキレたお登勢は青筋を浮かべ、上階から銀時の顔面に向かって蹴りを入れる。

「大体テメーさっき自分で言ってた男のプライドどこいったんじゃボケェ!」
「う、うっせーババア!Aちゃんの優しさを試そうとして」

 銀時が言い切る前にお登勢の拳が顔に入った。

「え、ええ……何やってるの」
「気にしなくていいですよ。いつものことなんで」
「いつものことって……」

 新八は困惑しているAの手を引いて、銀時たちを避けて階段を上り万事屋に入っていった。

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設定タグ:銀魂 , 逆ハー , 原作沿い   
作品ジャンル:アニメ
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刹那*桜(プロフ) - きゃすみさん» 返信遅くなってしまってすみません!!コメントありがとうございます! (5月14日 14時) (レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
きゃすみ(プロフ) - もう少し行あけると読みやすいです。でもめっちゃ面白かったです!! (2022年10月10日 13時) (レス) @page3 id: e6f2b24efc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:刹那*桜 | 作成日時:2021年2月13日 8時

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