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天然パーマに悪い奴はいない十一 ページ20

「お妙でございます。可愛がってくださいまし」

 和の一室で、綺麗な着物姿で髪を結い上げたお妙は、キノコ髪の天人に頭を下げる。

「だから違うゆーとるやろ! そこでもっと胸の谷間を強調じゃボケッ!!」
「胸の谷間なんて十八年生きてきて一回もできた事なんてないわよ」

 お妙は笑いながら天人の顔を掴む。
 メキッと音がして、掴まれている天人は冷や汗をかく。

「あ、スマンやりたくてもできへんかったんかイ」

 お妙に続いて、Aが着物に身を包み部屋に入ってくる。

「Aでございます。どうぞ可愛がってくださいまし」
「っ……」

 同じセリフを口にして、頭を下げる。下がった体に自然とAの大きめの胸の谷間が強調された。

 天人は彼女の様に心を揺さぶられ、興奮してしまう。

「ちょっと? 彼女に欲 情しないでもらえるかしら」

 お妙は、にっこり笑いながら先ほどより強い力で天人の顔を掴みあげた。

「しゃ、シャーないやろ男の性や!」
「……お、お妙さん大丈夫ですから」
「ごめんなさいねAさん。こんなこと……」

 Aに言われてお妙は手を離すが、申し訳なさそうに顔をそむけた。

「まァ、エエわ! 次、実技! パンツを脱ぎ捨ていよいよシャブシャブじゃー!!」

 天人の指示にお妙は眉を寄せて目をそらす。

「どないした! はよ脱がんかイ!!今さら怖気づいたところで遅いゆーねん!!」
「くっ」

 天人がお妙の腕を掴み無理矢理、脱がそうとする。
 しかしAが強い力で天人の腕を掴んで引き剥がし、睨みつけた。

「っ。なんや、アンタが先にやんるかァ?」
「……っ。いい、ですよ」

 Aは顔に険を浮かべながらも、覚悟を決めて着物に手を当てる。

 しかしAが脱ぐ前に、外から轟音がしてパトカーが突撃してきた。
 お妙とAは衝突の煙にむせてしまう。

「社長ォオオ!」
「何事ですかァァ!」
「船が……」

 部下が駆けつけ、キノコ髪の天人は破壊された船を見て声をこぼす。

 衝突したパトカーから三人の男たちが部屋に上がってきた。

「どーも万事屋でーす。Aのノーパン守りに来ましたー」
「姉上ェ!! まだパンツはいてますか!!」
「A!! 貞操は大丈夫かァ!」
「新ちゃん!」
「皆っ! って、三人とも恥ずかしいこと惜しげもなく大声で言うなァ!」

 Aもお妙も驚くが、Aは特に銀時と戦の発言に顔を紅潮させていた。

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設定タグ:銀魂 , 逆ハー , 原作沿い   
作品ジャンル:アニメ
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刹那*桜(プロフ) - きゃすみさん» 返信遅くなってしまってすみません!!コメントありがとうございます! (5月14日 14時) (レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
きゃすみ(プロフ) - もう少し行あけると読みやすいです。でもめっちゃ面白かったです!! (2022年10月10日 13時) (レス) @page3 id: e6f2b24efc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:刹那*桜 | 作成日時:2021年2月13日 8時

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