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【備考】
学園に入る前には娼館の下っ端として働いていた。物心つくときにはすでに母親は身請けされており、娼館の人々によって育てられたと言っても過言ではない。不器用で娼婦たちの世話役としては不向きだったデュランは、折檻をする役目を任されていた。彼は死なない程度に、傷跡をつけない程度に痛めつけるのが上手かった。恐らく天賦の才だったのだろう。また、瞬時に軽い傷を治せる彼の魔法も店側にとって都合の良いものだった。それ以降、娼婦たちの悪意や鬱憤はは折檻を行うデュランに向けられた。折檻を行うようになってから、ちょっとした嫌がらせや陰口が増えていったのだ。
「客も取れないくせに」「ほんとあのクソアマにそっくり」
彼女らの話を聞く限り、デュランの母親はどうやら随分と"高慢ちき"な女性だったようで、同業者からはかなり嫌われていたようだった。さらに、デュランはまるで母親の生き写しと言えるほど容姿が似ているということも理解した。次第に彼は母親にぶつけられなかった鬱憤をぶつけられていることにも気が付いた。だが、どうでもよかった。男の自分は客を取れないのは事実だし、母親の事なんて何も知らないから言い返す言葉もない。それに、どのみち折檻をやらなければ娼館を追い出されてしまう。言われたことをなるべく気に留めないようにしながら、彼は日々を過ごした。
彼の人生における最大の不幸は、彼の住居とも言える娼館の売り上げがあまりよろしくなかったこと、そして彼の父親と名乗る人物が迎えに来たことだった。その男性はいわゆる上流階級の出だったらしく、デュランを引き取る代わりに大金を娼館に献上すると宣言した。デュランの意思は関係なしに、娼館側がそれを快諾してしまった。
そうしてめでたく、デュランは娼館を後にしたのである。
彼は1年生のころに入学していたわけではなく、2年生になる時に目の前に現れた扉をくぐって学園に来た。いわゆる編入生である。編入当初の彼を知る人間曰く「だいぶ性格が変わった」とのこと。同級生たちにある程度仲が良い友人ができてきた頃の編入だったので、その時の彼を知っている生徒もあまりいないが。長期休暇の際には家に帰らず、ずっと学園の自室で過ごしている。
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有栖川桜(プロフ) - コメント失礼します。レベッカさんと関係を組ませていただいているアイリスの親の有栖川桜と言います。うちよそイラストを描きたいのですが、レベッカさんをお借りしてもよろしいでしょうか？ (2020年12月6日 19時) (
レス) id: cafdb59c92 (このIDを非表示/違反報告)
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