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太「中也、じゃあ、一分後から開始ね。」
中『あぁ、了解。』





短い会話をして太宰幹部はインカムを切った。
そして、こちらを向き銃を私に手渡した。





太「一応これ渡しとくね。
弾切れになるかもだから。」
?「はい、ありがとうございます。」





渡された拳銃をホルスターにしまい、突入の準備に入る。
私は太宰幹部の保護役らしい。
太宰幹部は頭は回るが、体術は中堅以下らしいので一人では突入させられないらしい。
しかも、自 殺志願者。
中原准幹部の苦労がわかる。






太「よし、じゃあ突入しようか。」






鉄製の扉を蹴破り銃を構えて中に入る。
敵は一気にこちらを向き、口々に叫び始める。





敵「な!なんだ!お前らは!」
敵「敵襲か!?たったの二人だぞ!?」





いや、三人です。
心の中で訂正しながら銃を撃つ。
予測して居なかった敵襲に彼等は手も足も出ない。
太宰幹部も銃で敵を打ち続ける。





太「終わった?」
?「終わりました。」





敵の殲滅が終わり、くるりと太宰幹部を振り返った瞬間脚を蹴り上げた。
その脚は太宰へと向けられた銃を跳ね飛ばした。





太「あーあ、君も私の邪魔するの?」
?「ここで死なれては私の沽券に関わります。」
太「それもそうか。確かに。
中也との時がやっぱり一番かな。」
中「まぁた、死のうとしたのか。」






奥から現れた血塗れの中原准幹部をみて太宰幹部はにっこり笑った。
邪魔されたけど、と私を見ながら。
すると中原准幹部は驚いた目をして私の頭を撫でた。







中「良くやったな。
太宰の悪趣味止めれる奴なんてそうそういるもんじゃねぇよ。」





その手は人を殺したとは思えない程に暖かく優しかった。
これは、人の温もりだ。

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作者名:悠歌 | 作成日時:2018年3月10日 17時

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