4 仮面をかぶってヨーイドン ページ4
いやあ、まさかのA組だよ私。めんどくさいクラスじゃぁん…。まあ、皆いい人たちばっかりだから良いんだけどね。
ああもー疲れた。寝る。
って机に伏せて10秒後に肩トントンってされた。誰ですか…。
「あの…気分が悪いのですか？」
わあ前見たらなんとも美人なお嬢様のお顔が…。
だるいながらも「眠いだけだから」とヤオモモのために答えた。
「そうですか…。八百万百と言います。すみません、早とちりしてしまいましたわ…」
「いや、気にしてないよ。八万形美麗」
「これからよろしくお願いしますね」
簡潔に自己紹介すると微笑んでヤオモモに言われたから眠気どっかに行った。
「目、どうかされたんですか？」
気になったのか、私の右目に付けてる眼帯について尋ねられた。
「この右目で見た生物は消滅しちゃうんだよ」
と、淡々と何でもないように言うとヤオモモはえ、と顔を曇らせた。
「いやじょーだんだから。ただのものもらいだから」
そう言うと安心してくれた。行き過ぎた冗談は良くないと注意されたがな。
いや、ものもらいなんかじゃないんだけどね…
あ、ていうかやばいやばい。いつも通りに振舞いすぎたわ。まあ、ヤオモモは人のことをとやかく言う人じゃないからいいんだけど。もっとシャンとしなくちゃね。
そのまま優等生らしく本を読んでたら愛しのお茶子ちゃんが登校してきた。ありゃ、もうこんな時間か。
相澤Tが体操服に着がえろと指示を出し、私たちは更衣室で着替え、外に出た。
個性把握テぇぇスト！！目立たないようにいこうね。
入試一位のかっさんのボール投げの記録に皆が驚いてる。やっぱりすごいな…かっちゃんどこで個性扱う練習してたんだろ。
さあ、個性使っていっちょやるかな。
5 当時の記録は6秒台だった→←3 ペンケースがイケメンと出会わせた
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作者名：えーり | 作成日時：2019年5月9日 0時
