【ヒロアカ】虐待受けてたJCが二次元に飛ばされてました (ページ3)

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3 ペンケースがイケメンと出会わせたページ3

いつも突然である。

目の前でこちらに背を向けている少年は、顔を見せない。泣き声がかすかに聞こえ、泣いているのか、と確認しようと見る前に消えてしまうのだ。

そこで目がさめる。

たまに見る夢。あれは誰なのか。その答えは数年間見つからないままである。

さあ、待ってなかったけど来ちまった高校生活！個性的で個性も素晴らしい方達と私はどう過ごすのか！とりあえず席ついて寝るつもり。

あ、学校見えてきた。相も変わらずでかい学校ですねー。

「おい」

後ろから突然声がかかったので内心慌てて振り返る。
その人の顔を見たとき、心臓が飛び跳ねたのを感じた。なぜか泣きたくもなった。

私が黙っていると相手は訝しげに眉をひそめ、落ちたぞと、私の持っていたペンケースを差し出した。

「…え」
「落ちてた」
「あ、どうも…」

まじか私ハンカチやティッシュなら兎(と)も角、ペンケース落としたのか…。まあ昔からよくあることだな。

もう一度、相手の顔を見る。

……やっぱすげぇイケメンだ。ちょっと美人要素入ってるな？お母さん似だもんな。火傷もまあ端正な顔を引き立てていて…素晴らしいわ。

「？何か用か」
「いや、髪にゴミ付いてる」

そう誤魔化しながらめでてぇ色の髪の毛に触る。やだサラサラじゃない。てかこんな簡単に触らせる男だっけ？ま、いいか。

私は相手に背を向け、再度学校を目指した。