【HUNTER×HUNTER】我が家の看板娘２ (ページ4)

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「早く登録しに行こうぜ！」

「うん！」

キルとゴンは、私をおいて走っていってしまった。
その先には多分、ヒソカがいるというのに。
ま、私はのんびり行くとしましょう。

「誰だ！姿を現せ！」

ゆっくり歩いていくと、ヒソカのオーラに圧倒され、動けない二人がいた。
確かに念を知らない生身で受けると相当気持ち悪いし、出来れば関わり合いたくないな。
私も一般人風のオーラにしているから、感じるんだよなぁ。

『キル、ゴン。一旦下がりなさい』

「で、でも」

「三人とも！それ以上は止めなさい！死にますよ！」

お、師匠さんのご登場だな。
急いできたというように、息があがっている。
私は気配を消して、そっとヒソカに近づいた。
そして、ヒソカの横に立ち、壁に持たれる。
さて、私がいなくなったことにいつ気がつくかな。

･････････

「戻ってこられるか？0:00までに」

「それは君たち次第です」

全く気づかないな。
そんなに私って影薄いのか。
それとも、あの人は彼らの師匠になるに値しない人なのか。

「ところで、さっきの女性は……」

「あれ？姉貴いねぇな……」

一応、気づいてはいたみたいだね。
私がいないことには。
ここにいるってことには気づいてないみたいだけど。

「君たち♦こっちこっち♣」

『気づくの遅かったね』

痺れを切らしたのか、ヒソカが彼らに声をかけた。
私は合わせて手を振る。

「ソルイ！」

『ごめんごめん。念を知ってたんだよ、私。一応ゾルディックの長女だからね』

「ゾルディックの長女……成る程、漸く納得しました」

何を理解したのかは知らないけれど。
大方、ネテロ関係だろう。
あの人、ネテロの弟子の弟子みたいだし。

『期待して待ってるから』

いつも通り言ったはずなのだが。

「真顔で言うかよ普通」

キルは黙っていたことに怒っているようだ。
怒らないで欲しいものだ。
私はそこまで優しくないのだから。
キルもそれをよく知っているはず。
それでも、怒るんだな。
キルの感情は豊かだから。

『大丈夫、こいつが笑ってる』

いつも通り真顔のまま、ヒソカを指差す。
すると、急に話をふられたヒソカは一瞬、動きを止めた。

「え、それボク？」

『そう。はい、笑って』

私はヒソカにだけ見えるようにナイフを見せた。
要するに脅しだ。

「えぇ……♥ソルイ、君のそういうところm……ぐっ！？」

『きもい、消えろ』

「理不尽！♠」

いつの間にかキルたちはいなかった。