【HUNTER×HUNTER】我が家の看板娘２ (ページ3)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:5,978 hit

az ページ3

「じゃあ、姉貴、また明日な！」

「バイバーイ！」

『はいはい』

もうとっくに辺りも暗くなり、夜がやってきた。
キルとゴンは100階まで到達したようだ。
そして、それぞれの個室をもらい、そこで寝泊まりするようだ。
部屋の前で別れた私は、あの二人に“燃”を教えた人のところへ向かおうと思っているところだ。

キルたちに向かってオーラを放ったのだろう。
オーラの残りカスがキルたちの周りに大量に漂っていた。
それからその人の位置を特定できた。
さて、絶でもして、様子を伺いますかね。

窓からちらりと中を覗くと、丁度修行をしているところのようだった。
あの胴着を着た男の子がキルと戦った子か。
それで椅子に座って本を読んでいるのがその師匠か。
成る程、確かにあの男の子は念を使えるようだが、基本程度だろう。

私やイルが念を覚えるのが早かったように、キルも多分すぐに覚えられるかな。
ゴンはヒソカが見込んだ(？)子供だし。
あの子は才能という点でキルたちに劣る……。

今日はこの程度にして、帰ろうかな。
家の場所もわかったことだし、話したければまた今度にしよう。

･････････

一週間後。

キルとゴンは190階の相手に勝ち、無事に200階に到達した。

「追い付いたぜ！」

キルは、ふふん！というような顔で私を見る。
うん、可愛いな。

『200階クラス、舐めない方がいいよ？』

一応忠告はしておく。
念を教えなくていいのかって？
私が教えてしまったら、今までの出会いの意味がなくなってしまうだろう？
折角、師匠になりうる人がいるというのに。

エレベーターに乗り、200階へ向かう。
数字が増えていく度に、二人の表情は緊張と歓喜で溢れていった。

チーン

どうやら、200階に着いたようだ。
やっぱり、陰気臭いな、ここは。
いつものようにオーラを一般人風に変えているから陰気臭さが半端じゃないな。
というか、電灯ぐらい変えろ。
チカチカして気持ち悪いじゃないか。