噂のバレーバカとはこの人の事です

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No side


澤「第二セットからは日向を積極的に使っていこうと思う」


その声に日向の目が輝く

当たり前だ、ようやく変人速攻が使えるのだ


先程、馬鹿にされた相手を見返してやろうと意気込んでいたばかりだと言うのもあるだろう





『俺もそろそろトス投げたい』

休憩が始まってから一言も話さなかったAが席を立って言った

その視線は部員ではなくコートの中に向けてあった



澤「日向も使っていくし、いいと思うぞ」

気分が上がったのか、うおおと叫ぶ田中と日向


菅「影山のポジションの危機」





菅原が小さい声で言ったそれに反応した影山がAの方をパッと向く



Aは暫く一人で百面相をしていて、何かを伝えたいのか口をパクパクとしている

影山を面白そうに見つめている



暫くすると捨てられた子犬のような目をするものだから思わず

『大丈夫や、別に影山のポジションを乗っ取るわけやない』



ただ、そろそろ頃合いやなって思っただけや、とAは言う

Aはそう言うと安心した顔をする影山に犬の耳と尻尾が見えたらしい



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