17.翔太くんと涼太くん ページ17
side.fk
翔太と涼太が生まれたのは冬が近くなって寒くなり始めた日だった。
親戚の子って言っても俺の兄の子だから、ちょくちょく兄の家にはお邪魔したりしていて奥さんとも仲良くさせてもらってた。
fk「あれ、兄さんは？」
嫁「秀明は相変わらず後輩の指導で忙しいみたい笑」
fk「そっか、そういえばもうそろそろだよね産まれるの」
嫁「2人とも元気に産まれてくれたらいいな」
fk「早く出てこーい笑」
嫁「あっ、辰哉くん蹴ったよ！」
fk「元気だな〜」
無事に産まれてこいよ
兄さんも義姉さんも俺も皆んな待ってるから
そのあとは、兄さんも帰ってきて3人でご飯を食べて赤ちゃん達のことについて話し合ったりしていた。
夜になんだか眠れなくってリビングで1人テレビにゲームを繋いで遊んでいた。
いつもなら勝つ相手でも負けてばっかで嫌になって部屋に戻って寝ようと廊下に出ようとしたら兄さんの部屋から慌てた声が聞こえる。
tk「辰哉！母さんと父さん起こしてきて！早くっ！」
「わ、わかった！」
そのあとは兄さんに言われた通り母さんと父さんを起こして、母さんが電話してくれてる間にバスタオルとか毛布とかを持って部屋に行った。
義姉さんは痛みが強いせいなのか兄さんの手を力強く握って兄さんもいつもは見せない焦った顔をしていたのを今でも覚えている。
そのあと、父さんの車で病院まで着くと兄さんと義姉さんは分娩室に入っていった。
残ったのは俺とソワソワしている両親だけだった。
そして、夜中に翔太が朝方に涼太が生まれた。
平均より少し小さい兄の翔太と平均より大きい弟の涼太がチグハグで、でも可愛かった。
fk「かわいい…」
tk「抱っこしてみるか？」
fk「えっ？いいの？」
義姉さんを見ても嬉しそうに翔太を俺の腕にそっと乗せた。
嫁「その子はね、翔太って言う名前なの似合うでしょ」
fk「うん、凄い良い名前似合ってるよ」
恐る恐る、ほっぺを触ってぷにぷにした小さな手を触ると俺の指が握られる。
fk「待ってたよ、いっぱい遊ぼうな」
翔太を義姉さんに渡して、涼太の頭を撫でると気持ちよさそうな顔をする。
fk「元気に育てよ」
tk「涼太、俺の弟でお前の叔父さんの辰哉だそ〜笑」
兄さん、義姉さん、父さん、母さん、俺に囲まれて静かに笑い合ってる双子達の表情を俺は忘れることはないだろうと思った。
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しぃ。(プロフ) - そう言っていただけると嬉しいです！更新頑張ります (2021年10月15日 21時) (
レス) id: 0ad5dc7000 (このIDを非表示/違反報告)
スノ姫 - こう言う話し、めっちゃ好きだし、賑やかな深澤家には、５人の親戚の子が居て、主人公の兄弟には、康二とラウールが兄弟が居るって言うのが最高です。続きお願いします。 (2021年10月15日 3時) (レス) @page8 id: 61c754dd4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しぃ。 | 作成日時：2021年10月12日 22時
