28話 ページ29
Aside
そして総員リレーが始まり、私達のチームは6人中4位という微妙な立ち位置。
それでも私の前に走るりーちゃんが頑張ってくれて、3位まで上がってきた。
梨華「Aっ、頑張って!!」
「頑張る!」
ポンッとりーちゃんに背中を叩かれ、私は駆け出した。
4位以降の子達とは、りーちゃんのお陰でかなりの差がついている。
私は少しでも早くバトンを渡そうと足を動かすが、やっぱり思うようにはいかなかった。
2位の子とどんどん差がついていき、もうダメ…なんて心が折れてしまう。
やっぱり私じゃ……そんなことを思っていると、「A!」と私を呼ぶ大きな声が聞こえた。
辛くて下げていた顔を上げると、少し先で杉谷が手を振っていた。
杉谷「あとちょっとだから、ここまで頑張れ!」
“あとは俺に任せろ!”
そんな優しい言葉に私は胸が熱くなった。
あーちゃんやりーちゃん、みーちゃん達も私を必死で応援してくれていた。
あーちゃん達の言葉にうん、と小さく頷いて、私は足を動かした。
私はなんだか力が湧いて、なんとか差を縮めて、バトンを杉谷に手渡した。
「杉谷っ」
杉谷「おう、任せろ!」
そう言って杉谷は駆け出した。
私が頑張って、と呟くと、杉谷はコクリと頷いて、笑みを浮かべてくれた。
いつも通りの、あの人と同じ優しい笑顔を。
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スガ - いぇい!さん» 返信遅くなって申し訳ありません!ありがとうございます!先生バージョンとは先生がお相手の話ということですかね?遅くなるかもしれませんが、承知致しました! (2020年8月9日 9時) (レス) id: 412a05d814 (このIDを非表示/違反報告)
いぇい! - 19まで読んだんですけど面白すぎてヤバイです笑 (2020年7月21日 0時) (レス) id: b3944d34d2 (このIDを非表示/違反報告)
いぇい! - はじめまして!まだ読んでるの途中なんですけどとても面白いです!あの、この作品が終わってからでも良いので先生バージョンもつくってほしいです!本当にできたらでいいので…!これからも更新頑張ってください! (2020年7月21日 0時) (レス) id: b3944d34d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スガ | 作成日時:2020年4月12日 3時