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12話 ページ13

Aside



そして、授業前後の休み時間。


私は次の時間で使う教材を準備する係のため、杉谷と一緒に多目的室に来ていた。



「これ、かな?」


杉谷「うん、多分」


そう言って杉谷は教材を抱えた。


「わ、私も持つよ!」


杉谷「いいよいいよ、俺が持つから」


「えっ、でも悪いし……」


杉谷「……じゃあ授業終わった後にここに返すのはお願いしていいか?」


「!うん、もちろん!」


杉谷「じゃあ、授業終わりな!でも気を付けろよ?Aはすぐコケるから(笑)」


「え、コケないよ!」


杉谷「いやいや、Aってドジなとこあるから。この前だってプリントばらまいたろ?」


「え?あっ、あれは……ちょっと手が滑っただけだよ」


杉谷「あはは、それをドジって言うんじゃね?それにAってよく天然って言われるだろ?」


「……言われないよ」


杉谷「今の間は何だよ(笑)、でもホント天然なとこあるからな、Aって」


「え〜、そんなことないもん」


杉谷「それに…鈍感だしな」


「へ?鈍感、ってどういうこと?」


杉谷「こっちの話。さ、準備するよ」


「えっ、あ、うん」



んー……天然、なのかな?


まあよくコケるのは実は否定できないんだよなぁ……



実際に私の脚はコケたときに出来た傷がいくつかある。


でもやっぱり一応は女なんだし、気を付けなきゃだよね。


あの人だって、きっと……



そんなことを考えていると、杉谷に声を掛けられた。



杉谷「A、最近ボーッしてるけど大丈夫か?」


「えっ、ああ、うん、大丈夫だよ」


杉谷「そうか?……あ、それ取ってくれ」


「うん」



そう言って杉谷が言ったものを手渡すと、一瞬指が触れ合って、少しだけドキッとしてしまった。

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スガ - いぇい!さん» 返信遅くなって申し訳ありません!ありがとうございます!先生バージョンとは先生がお相手の話ということですかね?遅くなるかもしれませんが、承知致しました! (2020年8月9日 9時) (レス) id: 412a05d814 (このIDを非表示/違反報告)
いぇい! - 19まで読んだんですけど面白すぎてヤバイです笑 (2020年7月21日 0時) (レス) id: b3944d34d2 (このIDを非表示/違反報告)
いぇい! - はじめまして!まだ読んでるの途中なんですけどとても面白いです!あの、この作品が終わってからでも良いので先生バージョンもつくってほしいです!本当にできたらでいいので…!これからも更新頑張ってください! (2020年7月21日 0時) (レス) id: b3944d34d2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:スガ | 作成日時:2020年4月12日 3時

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