先輩、私肘置きじゃないです【呪術廻戦】

09 ページ9

・





ドカァン、と清々しい朝にはとても似合わない音がした。




「寝坊助〜先輩が起こしに来たよ☆」


『いや今、朝の4時半な？』




朝から部屋は半壊、いや全壊した。



なんで。


ほんとになんで。




『先輩またお酒飲みました？』


「飲んでなァい♡」




酒臭いしやる事ぶっ飛んでるし完全に酔ってる。


お酒弱くて酒癖悪いとか最悪かよ。




『こんなほろよい一滴で酔うような下戸に飲ませたの誰？』


「ごめん僕が飲ませちゃった……」




壊れた壁からひょこっと顔を出した灰原先輩。



何その登場の仕方可愛いんだけど？


申し訳なさそうにしてるのも全部可愛い。




『灰原先輩なら何しても許します。』






……。




『んなわけねーだろ！！！！』





優しい灰原先輩は後輩の部屋壊すようなことしないし、


なんなら壊す前に止めてくれるから！！

誰かとは違ってな！！！




『灰原先輩、夏油先輩に脅されましたね？』


「え！なんでわかったの！？」




こんなピュアな人に嘘つかすなよ前髪！！！




「あれ、もうバレた感じかな？」


『ニコニコ前髪先輩、この下戸に酒飲ますなってあれほど言ったのに、なんでコイツ酔ってんの？』


「悟が飲みたいって言ったから、」




飲みたいって言ったら誰でも飲ませるんか？？？




あとお前が申し訳なさそうな顔しても効かねーぞ？



それは灰原先輩だけの特権だから。


灰原先輩がやるから許されることなんだよ、分かったかニコニコ前髪？





『部屋直るまで、先輩の部屋使うので野宿してくださいね♡』

10→←08

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す