人を救う仕事が出来ますか？ (ページ11)

今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:22,210 hit

10 ページ11

Aside

太宰｢Aちゃん。暫くの間中也の補佐に当たっていてくれないかい｣

｢中原幹部とですか？｣

太宰｢そう。
あのチビに可愛いAちゃんを譲るのは癪だけど。｣

中原｢誰がチビだ、クソ太宰。｣

｢あ、あのなんで｣

太宰｢じゃあそういう事だから、中也よろしくね～｣

遮るようにそう太宰が言って私たちの元を去っていった。

(私は何か粗相を仕出かしてしまったんだろうか)

そう心配事が顔に出ていたのだろう。

中原｢別にお前を切った訳じゃあねえだろう。
俺の次の案件はそこそこ大きいからな。

お前の能力を買っての彼奴の判断だろうよ。

地方に出張だから荷物まとめて来い。｣

・
自室に戻る為に上がってきた昇降機に乗り込むと
そこには珍しい人が乗っていた

｢織田作！｣

織田｢Aか｣

私は自室がある階のボタンを押すと同時に

既に光っていたボタンが目に入った。

｢最上階？ボスに何か用があるの？｣

織田｢ああ。ボスに呼び出されてな。｣

それは滅多にない事だ。

ボスが人を呼び出す事はあっても、
織田作の様な最下級構成員はまずもってない。

暗殺の恐れが有るからだ。

まあそんな事が万が一あっても、
部屋の前に居る部下達に容赦なく射殺されるだけだろうが。

｢何かした訳じゃあ無いんでしょう？
どうしてだろう。｣

織田｢俺もそれを考えていた所だ。

用済みだったりしてな。｣

｢っ、ちょっと、織田作に限ってそんな事ある訳ないよ。｣

織田作は私の頭に手を置き “冗談だ” と微笑んだ。

織田｢それよか、Aこそ何かあったか？
少し浮かない顔をしているぞ。｣

｢中原幹部と県外の出張に行くことになったの｣

織田｢太宰とじゃなくてか。
でもお前ならきっと大丈夫だろうな。｣

この人の大丈夫はとても偉大な力を持っていて

心配事が全て吹き飛び、肩の荷が軽くなるのを感じた。

昇降機が鈴の音を立て扉を開けた。

｢じゃあ私行くけど、

箝口令敷かれてなかったら何で呼ばれたか教えてよね

あと子供たちにも宜しく伝えといて。｣

織田作は片手を挙げ応えた。

，

何となく察している方もいらっしゃると思いますが、

呪術メンバーは黒の時代が終わった後に登場しますので、

少しばかり後になってしまいます。

，