第十四話 日輪刀 ページ14
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私はどうすれば良いのでしょうか。
やっぱりお父さんも私が生きて帰ってくれるか心配だったのかしら。
『むふふ。そんなに哀しかったのおとーさん。哀しかったのならそうと言ってくれればいいのに〜!照れるじゃいったぁぁぁ!?』
「阿保かお前は。怪我がないか見ただけだ。さっさと入れ馬鹿」
『ねぇなんでみんな馬鹿馬鹿言うかな!?泣くよ!?てか今ので頭怪我したんですけど!』
ん?でも怪我してるか確認するのに態々抱きつくかな?しかもあんなに強く。
『…ふへへ』
「?何だ気持ち悪ぃ。頭おかしくなったか?」
『失礼だな!』
最終選別から彼此二週間が経ちました。
この二週間は特に変わったこともなく、いつも通り鍋を落とされては走らされていました。最終選別逃げ回ってたって言った瞬間お父さんに投げ飛ばされたよ。あれは痛かった。
『…そろそろかなぁ。刀くるの』
あ、でも十五日かかりますって言ってたから明日かもしれない。
干していた衣類を籠に入れ、家の中に入ろうとするとチリンと鈴の音がなった。
背後を振り向き目を凝らすと、遠くに人影が見える。
『んん〜?なんか笠に一杯風鈴ついけるのだけど…』
その人は徐々に私に近づき、ピタリと目の前で止まった。
「…俺は鋼鐵塚と言う者だ。東雲Aの刀を打ち、持参した」
『あ、どうも!私がしの』
「この日輪刀はな太陽の光を『あ、あの』
「あそこの鉱山から採った『人の話を聞いてくれませんか!?』
取り敢えず刀の原料とか作り方とか話し出したので引きずって家の中に入れた。
『に、握ればいいんですか?』
「そうだ早くしろ小娘!」
なんだとこのひょっとこめ。誰が小娘だ。
てかさっき顔見たら顔じゃなかったからほんとにびっくりした。人って本当にびっくりした時って声出なくなるよね。
日輪刀をぎゅっと握るとみるみると色が変わるじゃありませんか!何これすごい!!
『水色?白?すごい綺麗ですね!』
「白水色だな。けっ。つまらん」
『価値観の違い』
"日輪刀"
(ところで貴様東雲といったか?)
(あ、ひょっとこさんって名前覚えられたんですね!意外!)
(貴様にだけは言われたくないわ)
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ババロア(プロフ) - Regulusさん» Regulusさんコメントありがとうございます!更新速度が遅く申し訳ありません。楽しみに待って下さりありがとうございます(*^^*)更新頑張りますね! (2020年3月29日 22時) (レス) id: a1d52bd2f6 (このIDを非表示/違反報告)
Regulus(プロフ) - 続き楽しみに待ってます!更新頑張ってください(*≧∀≦*) (2020年3月25日 21時) (レス) id: 9c91fd3a1d (このIDを非表示/違反報告)
ババロア(プロフ) - はるさん» はるさんコメントありがとうございます!笑っていただけてとても嬉しいです!更新はばらつきがありますが、見ていただからと嬉しいです!! (2020年3月1日 18時) (レス) id: 1c6ad8268f (このIDを非表示/違反報告)
ババロア(プロフ) - .さん» コメントありがとうございます!!他作も見ていただきありがとうございます!主同士のコラボは中々思いつきませんでした笑 是非やらせていただきたいと思いますので、暫しお待ちくださいませ! (2020年3月1日 18時) (レス) id: 1c6ad8268f (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 読んでいて笑いが止まりません!更新楽しみにしています (2020年3月1日 12時) (レス) id: de479982fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ババロア | 作成日時:2019年12月16日 15時