検索窓
今日:20 hit、昨日:5 hit、合計:37,622 hit

本当の気持ち-4- ページ7

「どうして泣いてるの?」



あぁ。やっぱり気付かれた。ゆうくんが見過ごす訳がないとは思っていたけれど。



「どうしてって……ゆっ、ゆうくんのばか。綺麗で優しいけどばかぁ!!」



「ばか!?」



「だって私さっきの……さっきのは…!!きっ…」



「き?」



「……キ…スするのかと思ったんだもッ……ん…」



勢いに任せてその言葉を吐き出した瞬間、彼に口を塞がれた。―――口で。

え、今!?このタイミングで!?

まっったく理解が追いつかないので、私は彼を退けようとした。けれど彼の胸板に爪を立てるのも申し訳ないし、押すのも遠慮してしまう。


と言う訳で結局彼の胸板を撫でたみたいになった。

必死で、手探りで掴む所を探してみる。



「ぅ…ぅくんだめっ!」



「質問に答えてくれる?僕の事好き?」



息が上がって、体温も上がった。
どくどくと波打つ鼓動はもう抑えられない。



「す……好き…」



「よかった。僕も好きだよ、Aちゃん」



彼は微笑んで、もう一度唇を寄せる。
しかしそんなのもう私には耐えられない。
さすがに2連続でこんなに急に心拍数上げたら心臓が可哀想だ。



「ひ…ぁ…やめ…て……」



予想外な事に、今度はキスでは無くてただ耳に息を吹きかけるだけ。またしても勘違い。もう嫌だぁ……!!!というか耳もおかしいでしょ。



「……人、来ちゃうかな」



ふと彼は私から離れて、周りを見渡した。
夕日はかなり落ちかけて、少しだけ暗くなっていた。人通りは少ないようだ。

それを確認したゆうくんは、再び私を壁際に追い詰める。たった今、横目で彼の腕を確認しました。私の顔面の真横にあります。ゆうくんの腕が……!!
これが一体どういう意味を指すのか、分かるよね?

抑えて-1-→←本当の気持ち-3-



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (40 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
84人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

白華 藍(プロフ) - あまつさん» あぁ!知ってますよ!! (2018年7月8日 0時) (レス) id: 11d06c67c1 (このIDを非表示/違反報告)
あまつ - ちなみに!ヒロアかって知ってますか? (2018年7月1日 2時) (レス) id: a0311c36c2 (このIDを非表示/違反報告)
白華 藍(プロフ) - あまつさん» こちらにもコメントありがとうございます!励みになります(^^)ゆうくん愛どんどんぶちかまして行きますのでよろしくおねがいします← (2018年5月9日 16時) (レス) id: 11d06c67c1 (このIDを非表示/違反報告)
あまつ - ゆうくんメッチャ好きです!これからも頑張ってください! (2018年5月9日 15時) (レス) id: a0311c36c2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:白華 藍 | 作成日時:2018年4月29日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。