本当の気持ち-2- ページ5
…ハッ、!?
今なんか意味不明な馬鹿げたストーリーが脳内で展開されてた気がするけど、それもこの危ない状況のせいだ。忘れないと。忘れたくないけど。
―――そ、それで今はアレだよね、ゆうくんの指が私の首筋から顎へ移動して次は……って言う場面ですね。あまりにも衝撃的で甘ったるい雰囲気過ぎて頭のネジが一瞬飛んでたわ。
「唇……」
彼はそう呟きながらそっと私のそれをなぞった。ぐにっと唇が歪む。
「ひゃあーゆうひはひへいはね」
(ひゃあー夕日が綺麗だね)
屋外だからという事もあり、なんとなく恥ずかしいので、私はこの状況から脱する方法をただひたすら考えた。
「ゆうひゅーん」
(ゆうくーん)
「何?僕の目を見て言ってみて?」
微笑んで真っ直ぐ見つめられてしまい、もう黙るしか無かった。先程から私の眼球の方向転換活動が激しいです。
ふっ……ただのクソガキの足掻きでしか無かったようだ。この綺麗な国宝くんを前にして甘い雰囲気を誤魔化そうとした私が馬鹿だったよ。
「……可愛い」
「!?」
突然放たれたありえないワードに、思考が停止した。更に何故か分からないけれど頭がくらくらする。
「ねぇAちゃん、あんまり僕を焦らせないで?僕はAちゃんの事大好きだから。泉さんはまだ許せるけど…許せないけど!琥珀くんはもっとだめだから!」
「え、えっと琥珀は本当に苦手だから大丈……」
言い訳なんてしようものならこの通り。
彼の唇と私のそれが少しずつ近付いて行く。
待って待って待って心の準備!!取り敢えず乱れっぱなしの鼓動を落ち着かせてから……ッ!!
「ゆ、う、く、ん!!?大胆だね!そして背徳的だね!!こんな路上で!!!」
……応答なし。
超至近距離での会話は不可能。
覚悟を決めて目を瞑る。
「っ―――…」
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白華 藍(プロフ) - あまつさん» あぁ!知ってますよ!! (2018年7月8日 0時) (レス) id: 11d06c67c1 (このIDを非表示/違反報告)
あまつ - ちなみに!ヒロアかって知ってますか? (2018年7月1日 2時) (レス) id: a0311c36c2 (このIDを非表示/違反報告)
白華 藍(プロフ) - あまつさん» こちらにもコメントありがとうございます!励みになります(^^)ゆうくん愛どんどんぶちかまして行きますのでよろしくおねがいします← (2018年5月9日 16時) (レス) id: 11d06c67c1 (このIDを非表示/違反報告)
あまつ - ゆうくんメッチャ好きです!これからも頑張ってください! (2018年5月9日 15時) (レス) id: a0311c36c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白華 藍 | 作成日時:2018年4月29日 18時