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対処-2- ページ13

お昼。



私はひとりガーデンテラスで座っていた。
そしてため息をつく。
さて、どうしたものか……。



「プリントが終わらない!!!!」



もうお昼だと言うのに半分も終わっていないのだ。言い訳をするならば、午前はUNDEADの薫さんに追い回されていた。

と言う訳で必死で書き込んでいる。

―――一体どんな内容のプリントなんだよって思うかもしれないけど、とにかく沢山書き込まなくちゃいけないプリントなんです。察して。



「はぁやっぱゆうくんの写せば良かった……なんて甘えた事言ってたらせっかく褒められたのに無駄になる」



「俺の写せば?」



「え、ほんとに?助かる!ありが…って…は?」



あれ、今ガーデンテラスには私ひとりの筈なのに、何処かから透き通るような声が……。



「だだ誰ですか!まさかまた薫さんですか」



「はぁ?何言ってんの〜?俺だよ俺、朔間凛月だよ」



そんな声がして私の目の前に現れたのは、言葉の通り凛月くんだった。
まず彼がここに居る事自体に驚きだけど、それよりも気になる事がある。



「……俺の写せばって…プリント持ってるの?」



「うん。だって俺、回収の時に寝てたから提出するタイミング逃したもん」



なるほど。
……と言う事は今彼に頼めば放課後にはプリントを全て埋める事が出来るのでは?


私は意を決して彼の側に寄ると、全力で頭を下げた。



「写させてください、凛月様!!!」
「様呼びとかやめてよ……別にいいけど」



思わぬ所に助けて下さる人がいらっしゃった。
凛月くんも放課後に提出するつもりらしいし、写させてもらっても迷惑はかからないよね?



「はい、それじゃあここ。座って?」



凛月くんは座ってそう言うと、彼の横の椅子をぽんぽん、と軽く叩くので、素直に腰掛ける。

彼が妖しく微笑んでいる事に気が付いたのは、その後だった。

気になる事-1-→←対処-1-



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白華 藍(プロフ) - あまつさん» あぁ!知ってますよ!! (2018年7月8日 0時) (レス) id: 11d06c67c1 (このIDを非表示/違反報告)
あまつ - ちなみに!ヒロアかって知ってますか? (2018年7月1日 2時) (レス) id: a0311c36c2 (このIDを非表示/違反報告)
白華 藍(プロフ) - あまつさん» こちらにもコメントありがとうございます!励みになります(^^)ゆうくん愛どんどんぶちかまして行きますのでよろしくおねがいします← (2018年5月9日 16時) (レス) id: 11d06c67c1 (このIDを非表示/違反報告)
あまつ - ゆうくんメッチャ好きです!これからも頑張ってください! (2018年5月9日 15時) (レス) id: a0311c36c2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白華 藍 | 作成日時:2018年4月29日 18時

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