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夢だと思った ページ1

「だから!私は天使です!」
「……」
「疲れてるからもっかい寝よって思ってますでしょ!」
「なんでわかんの!?エスパー!?」
「天使です!」
「…」

目の前に浮かぶ白いふわふわした光は、自分を天使だと言い張っている。
天使?浮遊霊じゃなくて?
そもそも俺霊感ないんだけど…

5分間隔のスヌーズが鳴り、謎の光と言い合いしながらのっそりと解除した。
せっかくの休みなのに、なんだか騒がしくて寝ていられない。




事の始まりは5分前。
目覚ましを昨日の設定にしたままの俺は、休日だというのに早く目を覚ましてしまった。
この時期の6時はまだまだ暗い。
カーテンの隙間から陽の光が射していないことを確認し、布団に潜り込もうとしたとき。

天井がパッと光った。

驚きながらも咄嗟に布団で頭を覆う。
電気が勝手に点くことなんてあっただろうか。
タイマーをセットしたこともないのに?
昨日は休日出勤で疲れてたから慣れないことをする余裕なかったと思うし。

少し経ってから天井を確認しようとしたとき。
布団越しに、こんにちは!と元気の良い声が聞こえた。

空耳かな。
少し沈黙してみる。
また同じ場所でこんにちは!と聞こえる。

幻聴か?
確かに
また沈黙すると
うーんうーん唸り始めたので片目だけ布団から出してみると

「こんにちは!」
「はい?」

そこには白い光が浮かんでいた。

「私は天使です、あなたを…ってちょっと」

光が浮かんでいて、それが喋り出して、それ即ち夢だと解釈した俺はもう一度寝に入った。

天使にあったことないからわからないけど、こんなにフレンドリーに人間に挨拶していいのかとか、姿を惜しげもなく晒していいのかとか色々疑問がある訳で。むしろ疑問しかない訳で。
天使って羽生えてんじゃないの?ただの光だしあれ。


「聞いてください!」
「寝るので天使なら見守っていただけると幸いです」
「…うっ…じゃなくて、私には使命があるんです」
「はいはい、一旦寝てから聞きますので静かにしてもらっていいすか」
「聞く気ないじゃないですか」



ーーーーーーー

ーーーー

ーー


…とまあこんな感じで5分は経っている訳で。
眠気も覚めて現実なのかなと朧げに思い始めてきた。



ーーー♪♪♪

携帯が鳴る。
照からだ。

朝の香り→



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設定タグ:SnowMan , 深澤辰哉   
作品ジャンル:ファンタジー
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作者名:Bear. | 作成日時:2022年1月31日 22時

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