117 ページ26
この国の軍に入って一番初めに思った事
金使うところ間違えてね？
だった気がする
毎年、庭も城も農園も牧場も何なら城門も
城の至るところがクリスマスのイルミネーション？ってやつでキラキラとしている
国民でも城の中に入れることは出来ないというのもあってか城門や壁も毎年テーマを変えてライトアップされている
だから書記長であるトントンさんが毎年このためだけに節約をしているのである
……お疲れさまです
んで
今年はAさんが来てから初めて……じゃないはずなんですが、去年は色々とあってしてなかったんですわ
だから初めてこのイルミネーションを見るらしいんです
『凄いね、すっごく綺麗…』
「そうっすね。毎年段々規模というか凄くなってますからね」
『そうなんだ』
城にある一番大きな木を樅の木に見立ててツリーの様に飾り付けをしている
星を誰がつけるのがで毎年揉めている
今年もゾムさんが付けていた
その木を少し寂しそうに、少し悲しそうに見ているAさんがいた
「……」
あの日
大先生が目を覚ました日
あの時、コネシマさんがいなかったら…そう思うと今でも怖くなる
先日副作用もおさまり話ができるようになった
大先生とAさんと二人で話をした次の日から二人共どことなくギクシャクしている気がする
教えてくれないのはわかっているので聞いていないが
「……Aさん、鬱兄さんの事好きなんですよね？」
『へっ？』
なんとなく聞きたくなった
ゾムさんもトントンさんもこの人のことを好いていたのは知っている
おそらく、幹部はほぼみんな好意を持っていたと思う
俺もそうだったから
『あ……の……』
真っ赤な顔が全てを物語っている
「ちょっとしたイジワルっす。もうみんな知ってますよ」
二人が付き合ってるのは
そう言ったとき少し目が揺れたのがわかった
何かがあったのはわかっている
でも誰も知らない
おそらく二人だけの問題なのだろう
あの人がここまで大事にしているのはこの人が初めてではないだろうか
ここまでのめり込んでいるのを見たことがない
だからこそ二人には幸せになって欲しいと思う
今、大先生はリハビリも兼ねて射撃場にいる
そこにこの人は行ったことがない
なら
「鬱兄さんのとこに行きます？」
護衛も兼ねて俺と一緒にいるんです
なら
文句は言えませんよね？
『……良いんですか？』
「構いませんよ。見たいでしょ？」
『はい！』
この笑顔のために
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 232人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
白ごま(プロフ) - ミミさん» コメントありがとうございますm(_ _)mそんな好きだなんて言ってもらえて光栄です(泣)そのうえ一気に読んでもらえるなんて…本当にありがとうございますm(_ _)m中々更新できずにいますが声援に答えて頑張りますね (2022年7月9日 7時) (
レス) id: 4077e8578c (このIDを非表示/違反報告)
ミミ - すごい好きです！白ごま様の小説をつい一気読みしてしまいました。これからも頑張ってください！ (2022年7月9日 6時) (レス) @page46 id: 36851762ec (このIDを非表示/違反報告)
白ごま(プロフ) - 柚衣さん» えっあの…まずはコメントありがとうございますm(_ _)mそんな大好きだなんて……しかも一気読みですか!?そんな…そんな…私も大好きです！亀みたいに遅い更新速度ですが頑張ります！ (2022年3月13日 9時) (レス) id: 4077e8578c (このIDを非表示/違反報告)
柚衣 - つい、一気に読んでしまいました！白ごまさん様のつくる作品も、白ごまさん様も大好きです！これからも、頑張ってください(^∇^) (2022年3月13日 8時) (レス) @page42 id: a954c39e8d (このIDを非表示/違反報告)
ReiHeta(プロフ) - 白ごまさん» そうだね。折り返し地点だから頑張る (2021年4月3日 13時) (レス) id: c3bc9cbe67 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
