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休憩も兼ねて紅茶を入れた
僕が話し始めてからずっと静かにAちゃんは話を聞いていた
紅茶を前に置くとゆっくりとカップに口をつけた
やっぱりキツイよな
僕自身でもキツイもん
まだ十七歳の女の子に聞かせる話でもなかったのかもしれない
でも、聞いてほしかった
僕の事を
僕の事を少なからず思ってくれているこの子に
「狐面をつけた人、Aちゃんも知ってるかもしれんけど、クラレ先生って言ってな、科学者なんよ」
『兄から名前は伺ってます。色々な薬なども作っているとか』
「せやね、大体はあってるよ」
クラレ先生は僕の恩人なんよ
屋敷から逃げ出した僕を助けてくれたのはクラレ先生やった
サイズの合わない服を着てる僕を見て何を思ったのかはわからない
着ていた白い服を脱ぐとそれで僕を包み込んだ
そのまま抱き上げて自分の車に乗せた
正直、その時僕はああ、今度はこの人に
としか思わなかった
連れて行かれたところは山の中だった
民家も何も周りにはなにもない
「確かにここならどれだけ叫んでも鳴いても誰にも聞こえませんね」
車から降りて言った言葉だった
「変なことを言う子だね。僕はそういうつもりで君を連れてきたわけじゃないよ」
「じゃあなんで？」
君の目が僕に助けてって言っていたからね
それに、なぜかはわからないけど君を助けなきゃって思ったんだよ
そう言って頭を撫でてくれた
良く今まで頑張ったねって
褒められたことなんてなかった
その時が初めてだったんだ
その日からクラレ先生の所で生活をした
パソコンの使い方もその時初めて教えてもらった
料理だって裁縫だって僕よりも上手なのに研究室に籠もったら一週間出てこないことはザラだった
必然的に僕がするようになった
碧の名前をつけてくれたのはクラレ先生なんよ
理由は教えてくれなかった
どれだけ聞いてもはぐらかされた
十四才の時に初めて人を殺した
十四才の時に初めて褒めてもらう喜びを知った
暖かさを知った
だから
この幸せを壊したくなくて
壊されたくなくて
銃の腕も
剣術も
頑張って磨いた
クラレ先生を狙ってくる奴らを殺すために
クラレ先生の情報を守るために
頑張って勉強もした
話術も身につけた
必要とあれば誰とでも寝た
そんな時にクラレ先生の所に人が訪ねてきた
金髪赤目の少年と黒髪赤目の少年
グルッペンとトントンだった
僕が十六歳のときだった
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白ごま(プロフ) - まこちさん» まこち様ありがとうございますm(_ _)m手直ししている時に非公開にしてしまっていたみたいですね。指差し確認本当に大事ですm(_ _)mご報告ありがとうございますm(_ _)m (2月9日 16時) (
レス) id: 4077e8578c (このIDを非表示/違反報告)
まこち(プロフ) - コメント失礼しますm(*_ _)m途中64のお話が抜けてます!!報告失礼しました!! (2月9日 14時) (レス) @page19 id: 405ac979a6 (このIDを非表示/違反報告)
ReiHeta(プロフ) - 白ごまさん» はずっすか･･･。ut先生、頑張ってください (2021年3月1日 15時) (レス) id: bd92c2b39c (このIDを非表示/違反報告)
白ごま(プロフ) - ReiHetaさん» ふふっ自分の中でははじめから改まって言わすつもりはなかったんですよね。言ってしまったからには後戻りはできない！あとは直進のみ！(のはずです） (2021年3月1日 14時) (レス) id: bba1a3ae28 (このIDを非表示/違反報告)
ReiHeta(プロフ) - やっと言ったァァァ！！ぽろりと言うなんて、白ごまさんのいけず(死語) (2021年3月1日 10時) (レス) id: bd92c2b39c (このIDを非表示/違反報告)
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