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目を覚ますとそこは白い部屋だった
何もない
壁も床も扉も何もかもが白
ベッドもカーテンも白かった
窓はあるけど外から白い板が打ち付けてあって何も見えない
ここはどこだろう
何故私はここにいるのだろう
そう思いながらベッドから起き上がり扉を開けようとした
けれど鍵が閉まっていて開けることができなかった
そこで私はようやく気付いた
我々国の皆さんに助けてもらうまで捕まっていたあの部屋に似ているということに
ずっと夢を見ていたのだろうか？
誰かが助けてくれる夢を
そっか
そうだよね
こんな私なんかを誰も助けてくれるわけない
必要としてくれるわけなんかない
じゃあ、どうしてこんなに胸が痛むの？
涙が出るの？
夢でもいい
会いたい
「Aちゃん」
優しい声で呼んでほしい
優しく頭を撫でてほしい
優しく抱き締めてほしい
優しく包み込んでほしい
優しいあの人に会いたい
「Aちゃん」
ほら
声が聞こえる
これも幻聴？
夢なの？
夢でもいい
ずっと聞いていたい
「Aちゃん！」
「A！」
「「起きて！」」
起きる？
何で？
あれ？
お兄ちゃんの声もする？
お兄ちゃん？
『…………』
会いたい
でも
『こんな私が会えるわけない』
だから
呼ばないで
私なんて…………
「Aちゃんは何も汚れてなんかないよ」
そんなことない
だって……
「だって、こんなに綺麗な部屋におるやん」
…………
「Aちゃんの心が綺麗って証拠やん。だからさ、鍵なんて閉めやんと、一緒に戻ろか」
その声と共に青い瞳の彼が現れる
いつもの少しヨレヨレの紺色のスーツ姿
私がいる白い部屋の中に現れた私が好きな色
私の好きな人
「一緒に戻ろ。皆のとこに」
そう言って手を差しのべてくれる
私がこの手をとってもいいのだろうか
「……やっぱり人も殺したことあるこの手は掴みたない？」
『違う！』
「血に汚れたこの手は嫌？」
『違う！鬱様の手は汚れてません』
「こんな汚れた大人も汚れてなんかないって言える君はやっぱり綺麗なままやよ。だから大丈夫」
一緒に帰ろう
そう、微笑みを浮かべながら言うこの方の手を払いのけるなんてできません
そのまま私はその手に自分の手を重ねた
「Aちゃん」
『………鬱様？』
「！！！！！」
呼び掛ければそのまま強く、でも優しく抱き締めてくれました
ああ、やっぱり
『私は貴方が好きです』
「…………へ？」
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白ごま(プロフ) - まこちさん» まこち様ありがとうございますm(_ _)m手直ししている時に非公開にしてしまっていたみたいですね。指差し確認本当に大事ですm(_ _)mご報告ありがとうございますm(_ _)m (2月9日 16時) (
レス) id: 4077e8578c (このIDを非表示/違反報告)
まこち(プロフ) - コメント失礼しますm(*_ _)m途中64のお話が抜けてます!!報告失礼しました!! (2月9日 14時) (レス) @page19 id: 405ac979a6 (このIDを非表示/違反報告)
ReiHeta(プロフ) - 白ごまさん» はずっすか･･･。ut先生、頑張ってください (2021年3月1日 15時) (レス) id: bd92c2b39c (このIDを非表示/違反報告)
白ごま(プロフ) - ReiHetaさん» ふふっ自分の中でははじめから改まって言わすつもりはなかったんですよね。言ってしまったからには後戻りはできない！あとは直進のみ！(のはずです） (2021年3月1日 14時) (レス) id: bba1a3ae28 (このIDを非表示/違反報告)
ReiHeta(プロフ) - やっと言ったァァァ！！ぽろりと言うなんて、白ごまさんのいけず(死語) (2021年3月1日 10時) (レス) id: bd92c2b39c (このIDを非表示/違反報告)
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