【文スト】文ストの世界にチートになって転生ってふざけてます？【男主】パート2

高笑い ページ35

『うぅ……ん、これはこれは…どうしたものか…』

「どうした？」

少し呟いた独り言に隣で書類整理をしている織田が反応し声をかけた。
ちらりと織田の顔を見て、持っている電脳の画面を掲げてみせた。


『これを見て見て〜回線巡回してたらね〜こんなの見つけたの〜』

「ん？……これは……今巷を騒がせている《ヨコハマ連続失踪事件》の事か？」

『みたいだねー、然も！！送り主は匿名で、宛先は【武装探偵社】……此れは罠のにおいがするねー！！明日の朝刊が楽しみだ！！』

ハッハッハーと高らかに笑っていると織田が難しそうな顔をして、Aと画面を交互に見ながら悩んでいる。

『どうしたの？織田作？鳥が爪を踏まれたような顔してるよ？』

「鳥の爪は踏めるのか？」

『踏めるんじゃない？』

「そうか、今度やってみる」

面白いことを言ったつもりだったが、不発だったようでAはゴホンと咳払いをして言い直した。

『そっか……で？何考えてたの？』

「……Aは、この後どう思う」

『嗚呼…この人たちのこと？そりゃ……死ぬでしょ確実にね
こんな伏線とも言えない答えをよく出してくれるね…恐らく探偵社を陥れる作戦だねぇ

このような企業は信頼が客を結ぶ糸だよ、こんな噂が流れたら…たまったもんじゃないよね』

「A、あのな」

その織田の発言が言い終わる前にAは否定した。織田は目を見開き、首を傾げた。

『どうせ、誘拐された人を逃がしてやってとか言うつもりだろうけど面倒だもの！
私がやると思うのかい？』

「あぁ、思ってるが」

『嫌だって云ってる、やるわけないよ』

「だが、お前はきっと動く。」

『やらないってば！！』







「ほらな」

『知ってる事件を放置したら寝付きにくいだけだから！！』

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