挙動不審 ページ29
『用事も終わったし帰ろうか』
「限定菓子なのに予約できるのか？」
『下請けだったから上納品扱いで注文したのさ。有名店だしね。
だから、予約で元々作る量より作ってもらったのさ。手数料は掛かるけどね！！』
織田作の前で盛大なドヤ顔をして見せた。
織田作は素っ気ない返事をする。相変わらずだなぁ。ちょっとつまらないよ〜
『でも、外はいいね〜いろんな人がいて楽しいよ。書物とかでは知ってたけど実際に見ると面白いね』
「Aは、一定の場所しか行ったことがなかったな」
『そうなんだよねー、父上は心配しすぎだよ。もう少し自由にさせてくれてもいいじゃないか』
そう！私、柊Aはあまり外に出たことがないのだ！あ、自宅警備員じゃないからね！
四年前の事件を皮切りに父上が心配して外に出してくれなくなったのだ。
まあ、でも護衛とか一定の場所なら出てたけどね！だから、引きこもりじゃない！！
「Aは未だ6歳だからな」
『そうだけど……って、織田作！変装道具取れかけてる！直して！』
「おっと、すまない」
店先に出て、さて帰ろうかとしたところで織田作が後ろを見ている。
ずっと立ち止まっているので気になって声をかける。
『…？どうしたの？織田さん』
「いや、あの金髪の人がこちらをそわそわと見ている気がしてな」
少し気になっているようだ…ふむ、どうしようか…
………ふふふ、いいこと思いついた！
『…直接聞いてみたら？』
「分かった、そうする。
すまない、何か用があるか？」
『(流石だよ！ブレないね！織田作は！！)』
「い、いや！な、何も無いんだ！断じて！」
わかりやすいなこの人。挙動不審に動いているのが丸見えだし、ずっと眼鏡をひたすらあげる動作をし続けているし……弄られるタイプか(正解)
「そうか？なら、こちらを見ていたのは何故だ？」
「否、人に迷惑のかけることはできん」
「じゃあ、１回言ってみてくれ。俺が聞いてみたい」
金髪の人がどうしようかと悩んでいる時に後ろにいた。黒髪の女の子が男性の代わりに前へ出る。
「…実は、上司の方に頼まれていたお菓子で…国木田さんは買えなくて困っていただけですの。」
「成程、買えなかったのか。済まないな」
「気にするな、俺が遅れたのが悪いのだ。この様なものはしっかり列んで買うものだからな」
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トカ - 続きが気になります！！ (3月13日 18時) (
レス) id: e74bb02192 (このIDを非表示/違反報告)
akira Ms(プロフ) - 続きか気になります！ (2021年10月26日 0時) (レス) @page41 id: 861ea02611 (このIDを非表示/違反報告)
リエ(プロフ) - 続きが気になります！！更新待ってます！！ (2020年8月17日 16時) (レス) id: b49ba01a8b (このIDを非表示/違反報告)
雪宮暦 - 完結してるんですか？ 続き気になっていますので、もし続いているのでしたら、更新待ってます！ 頑張ってください！(≧∇≦)/ (2019年10月22日 2時) (レス) id: 8bc008a5bb (このIDを非表示/違反報告)
さき - 完結お疲れ様でした。今までとても面白い作品をありがとうございました。いつかきっとまた貴女様の文章が読める日を待っています。 (2019年8月5日 22時) (レス) id: e215e85756 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：珈琲チョコ | 作成日時：2017年12月2日 23時
