み〜つけた ページ24
『その大切な図書室に私の許可なく人を入れる父上も、私に失礼だと思いますよ』
「!?」
少し驚いたようにあたりを見渡す。
だが、私は隠れたまま話しているわけで私のことは見えていない。
『第一、私が中原さんを入れたんです。文句ありませんよね〜父上。』
「あ、当たり前じゃないか!私の早とちりだったよ。だから、許しておくれA〜」
語尾にハートがつきそうな勢いでデレデレな声を出す父上。
ここまでくると親バカを通り越していて、少し気持ち悪い。ショタコンかよ←
『絶対にいや!』
「酷いよ〜A。でもそんなところも可愛い!!」
このセリフを聞いて広津と中原は思った。
「「(なんだろう、何処かで似たような風景を見ている気がする)」」
『……私のお願い聞いてくれたらいいよ。許してあげる』
「なんだい?私にできることならなんでも言ってごらん」
このノリになることを想定していた私は、口の口角を上げる。
そして、立つと同時に隣の中原さんに抱きついて父上の方を向く
『私は中原さんが欲しい!中原さんを会社に入れて!父上!』
「はァ!?」
私は最後まで言うとはにかむように笑顔を客人に向ける
何人かは私の顔に似た人を知っているのか、驚いたような顔をしている
本当は顔を合わせたくないけど、中原さんの為には仕方ないからね
「君は……」
赤い布を首にかけた中年の人が言葉を濁しながら此方に問うてくる
『あ、じこしょうかいがまだだったね!!おじさん!!』
「おじッ!?……私ってもうそんな歳かな、、」
少しがっくりと項垂れながらも此方を見据えることは忘れない
うん、しっかりとしている人は嫌いじゃないけどね。
嘘つきは好きではないのだよね、私。
そう考えながら執務机の上に腰を下ろしくるりと足の方をご客人に向ける
パチン
指を鳴らすと髪の毛を染めてくれていた蝶が一匹、私の髪の上に現れる。
それと同時に髪の色も元のパール色に戻る。
『私は、柊______柊A。
よろしくお願いしますね。ポートマフィアの皆様』
そして、もう一度笑顔を向けてみせた。
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トカ - 続きが気になります!! (3月13日 18時) (レス) id: e74bb02192 (このIDを非表示/違反報告)
akira Ms(プロフ) - 続きか気になります! (2021年10月26日 0時) (レス) @page41 id: 861ea02611 (このIDを非表示/違反報告)
リエ(プロフ) - 続きが気になります!!更新待ってます!! (2020年8月17日 16時) (レス) id: b49ba01a8b (このIDを非表示/違反報告)
雪宮暦 - 完結してるんですか? 続き気になっていますので、もし続いているのでしたら、更新待ってます! 頑張ってください!(≧∇≦)/ (2019年10月22日 2時) (レス) id: 8bc008a5bb (このIDを非表示/違反報告)
さき - 完結お疲れ様でした。今までとても面白い作品をありがとうございました。いつかきっとまた貴女様の文章が読める日を待っています。 (2019年8月5日 22時) (レス) id: e215e85756 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:珈琲チョコ | 作成日時:2017年12月2日 23時