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「……柊さん。研究長…基、息子さんとお話しできませんかね」
その言葉を聞くなりガタッと社長が席を立ち顔を青ざめる。
え、あと母音を零すだけで返事が返ってこない
命令ではなく頼みとして聞いた心算だったが、社長が重く受け止めてしまった……
又は、此方に云えない事情があるか…の二択
「此方としてもどんな研究員かどの様な責任の元でしているか知る権利があります……
御忙しい事は重々承知では有りますが、お話しさせては頂けませんかね?」
森は黒い笑みを浮かべると柊社長は少々お待ちくださいッと会議室を出て言ってしまう
他の取締役も聞きたいことがあるのか全員出て行き、会議室にはポートマフィアの構成員のみになる
「どうされますか首領。何か研究室に隠し事があるのは明白…強引にでも推し進めるべきでは」
「否、其れはやめたほうがいいだろうね。何か隠しているだろうけど無理に吐かせるのは合理的手段では無いね…
大丈夫さ、柊家の社長は報告によればポートマフィアの肩を持ってくれているようだし、審議を待つべきだよ
「…………仰る通りです」
.
.
「どうぞ、研究室に案内します」
少し不安が残ったような顔つきで柊社長は案内を進めた
………………
「云っておきますがこれは柊財閥にとっての重大機密事項なのです。
今回の面会も特例ですからね……其れとうちの研究長はとても気まぐれなので何が起こっても文句は云わないで下さいね。」
焦るように弁解をする柊社長は少し落ち着かない様子で此方を見る
「いえいえ、此方が無理を承知で頼んだことなので大丈夫ですよ」
其れとは反対に落ち着いた様子で森が受け答えをする
だが、柊社長はまだ此方を心配するように目を泳がせていた
「あの……人数多く有りませんか?本当に全員異能者なんですか?」
森はなるほどと思った
先程から心配しているのは、この人数に機密事項を教えていいのかと云う不安があるからのようだ
「はい、其方の研究長の指定通り…異能者しかおりませんよ」
笑みを深める森に対して柊は、そうですかと云うしかなかった
今ここにいる構成員は、森、中原、A、芥川、広津、梶井の6人である
今日来た構成員の異能者は全員掻き集めて来た。必要最低限の人員である
「そう云えば、 先程から子供の声が聞こえるのですが何故ですかね?」
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トカ - 続きが気になります!! (3月13日 18時) (レス) id: e74bb02192 (このIDを非表示/違反報告)
akira Ms(プロフ) - 続きか気になります! (2021年10月26日 0時) (レス) @page41 id: 861ea02611 (このIDを非表示/違反報告)
リエ(プロフ) - 続きが気になります!!更新待ってます!! (2020年8月17日 16時) (レス) id: b49ba01a8b (このIDを非表示/違反報告)
雪宮暦 - 完結してるんですか? 続き気になっていますので、もし続いているのでしたら、更新待ってます! 頑張ってください!(≧∇≦)/ (2019年10月22日 2時) (レス) id: 8bc008a5bb (このIDを非表示/違反報告)
さき - 完結お疲れ様でした。今までとても面白い作品をありがとうございました。いつかきっとまた貴女様の文章が読める日を待っています。 (2019年8月5日 22時) (レス) id: e215e85756 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:珈琲チョコ | 作成日時:2017年12月2日 23時