研究 ポートマフィアside ページ18
「今の声は一体……」
森はそう言葉を零した
同時刻、会議を一時中断していた。
何故なら、何処からか聞こえて来た声が彼らの警戒心を刺激してしまったからである
マフィアの信頼できる取引相手の家とはいえ、いつどんな不祥事が起きるか分かったものではない
一つ一つのことに警戒を怠ってはならないのだ
「あ、気にしないでください…多分息子だと思いますので……」
目尻を下げて柊財閥の社長がそう答えるが、我々はその言葉に奇異な目を見せた
柊財閥には研究所がある。勿論、合法的なものでしっかり政府からも許可が降りている
そんな研究室から聞こえる声があそこまで悍ましいと興味を引くのも当たり前である
「因みにどの様な研究を?」
Aが微笑みながら問うと社長が目を輝かせながら答える
「嗚呼、其れはですね!!異能力のについてなんですけど!!息子がこの前考えていた法則?が証明できて無効化剤を作るといっ……」
「旦那様、それ以上は機密事項かと……」
目を輝かせながら自身の息子の自慢をしてる社長を近くのメイドが無表情のまま注意する
その言葉に気づいたのか慌てて口を押さえる…が、殆ど言ってしまっているので意味が無い
「(異能無効化剤……そんな物が製作可能なのか…)」
話を聞いていた中原がそう考えるも自身は、幹部という立場でありながら研究についてはからきしである。研究に関する知識は少しは持ち合わせているものの詳しくはわからない
直ぐ側で待機していた梶井に耳打ちをして聞いてみる
「おい…梶井、無効化剤なんて作れるのか?にわかには信じがたいんだが……」
「専門外ですけど、難しいと思いますよ…異能の核なんて人それぞれですからね
でも、異能の法則が分かるなんてどれだけの頭脳の持ち主なんですかねー
ちょっとわくわくしてきましたね!!」
研究脳すぎて空気が読めない梶井
唯、中原にも可能なことだと云うことは伝わったよう
「嘘ではねェ訳か……」
「柊財閥の研究所はポートマフィアの研究室より高い技術を誇ってますから、一緒にしたら駄目ですよ……中原さ…幹部」
「首領……いかが致しましょう…」
「んー……柊さん。研究長…基、息子さんとお話しできませんかね」
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トカ - 続きが気になります!! (3月13日 18時) (レス) id: e74bb02192 (このIDを非表示/違反報告)
akira Ms(プロフ) - 続きか気になります! (2021年10月26日 0時) (レス) @page41 id: 861ea02611 (このIDを非表示/違反報告)
リエ(プロフ) - 続きが気になります!!更新待ってます!! (2020年8月17日 16時) (レス) id: b49ba01a8b (このIDを非表示/違反報告)
雪宮暦 - 完結してるんですか? 続き気になっていますので、もし続いているのでしたら、更新待ってます! 頑張ってください!(≧∇≦)/ (2019年10月22日 2時) (レス) id: 8bc008a5bb (このIDを非表示/違反報告)
さき - 完結お疲れ様でした。今までとても面白い作品をありがとうございました。いつかきっとまた貴女様の文章が読める日を待っています。 (2019年8月5日 22時) (レス) id: e215e85756 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:珈琲チョコ | 作成日時:2017年12月2日 23時