【文スト】文ストの世界にチートになって転生ってふざけてます？【男主】パート2

下準備ーポートマフィア ページ11

失礼しますと、入ってきたのは広津柳浪だった

「首領、頼まれました資料を準備いたしました」


黒蜥蜴__百人長________広津柳浪
能力名「落椿」


「広津さん。済まないね、無理言って」

「いえ、お気になさらず。あのお方が抜けましてから引き継ぎする者は私しかおりませんでしたから」


会議室に座る三人の前に紙の束を並べていく、顔写真などとともに留めてある資料だった


「これが柊家の構成か……あまり情報が少ないね」


柊家とは、柊コンポレーションという会社を経営する社長一家のことだ

そして、この会社の社長は裏社会では名の知れた財閥の御曹司であり
財閥解体が行われた後でも様々な会社を管理していた


そして、今回の会議が行われる場所は柊家の邸宅なのである
それなりの情報を知っておいて損はない
パラパラと資料に目を通していると森は一つの資料に目が留まる


「広津さん……この養子の子、何も情報がないのだけど……」


顔写真も何歳かもわからない、ただ養子として引き取ったとしか書かれていない
そんな資料が入っていた


「其れは、４年前マフィアの抗争に巻き込まれた柊家の実の息子様がお亡くなりになりまして…そこから養子の子供は招き入れたようですが情報がないのです」


「４年前……」

森は先ほど少し話に出た黒い少年を思い出していた
かつて、自身が養っていた優秀な右腕を

「広津さん…人数の手配は任せたよ」

「かしこまりました」

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