【skt】星が導く恋模様〜赤色と紡ぐ星座【usss】 (ページ9)

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____________そして。

おばあちゃんの言っていたことは本当になってしまった。

そこから次の訪問診療の日になる前に、星合家の訃報を聞いた。

あいにく勤務が続いていて、シフトを交代することも出来ず、お通夜にお焼香をしに行くのが精一杯だった。
憔悴しきった様子で弔問客に頭を下げ続けるAちゃんを遠くから見て、何とも言えない気持ちが湧きあがった。

彼女の、力になりたい。

彼女がもし、何かを希望しているのなら、その願いを叶えてあげたい。

そう思った俺は、数日後、星合家のチャイムを鳴らしたのだった。

お手伝いをしに来たと押しかけ、半ば強引に買い出しについて行った。

急に現れた俺に嫌な顔ひとつせず、さらにご飯までご馳走になっちゃって、これじゃ逆に俺がやりたいことやらせてもらっちゃってるなあと思ったけど。

Aちゃんの笑顔が沢山見られて、(さらに近所の人たちに色々アピールできて)良かった、と思えた。

まだまだ、俺の自己満足なところはあるけど。

Aちゃんの、力になりたい。

どんな願いも叶えたげる、『彦星』になるんだ、と、心に誓った。