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「おっ！ちゃんと用意してきたじゃん！偉い偉い！」
「ちょ、勝手に覗かないで」
構わず紙袋を覗き込んだ友達が歓声をあげた。
「え！？A凄くない！？めっちゃ可愛いチョコ！これ手作りなの！？」
「あ、うん、まあ…」
昨日の彼らを思い出す。
彼らのお陰だから曖昧な返事しか出来なかったけど、素直に褒めてくれる友達の言葉は嬉しかった。
けど、あのお店は無くて。
もう彼らには会えないのかあ、なんて、寂しい気分でため息をついた。
そんな私の様子には気付いてないのか、友達は話題を変えた。
「ね、そういえばさ、今日転校生が来るらしいよ？」
「えー？こんな時期に？」
もう年度も終わる頃だ。大変だなあ…なんて、まだ見ぬ転校生を思いやる。
「だよね！しかも４人居るらしくて！」
「は！？同時に４人なの！？」
おかしくないか！？あの６つ子ならぬ、４つ子なの？
一体なんなんだ、と思ってるうちに、担任が入ってきて、早速転校生を迎え入れた。
入ってきた“彼”を見て、私は絶句した。
“彼”が、流暢に喋りだす。
「えー、今日からこのクラスにお世話になります、うらたと言います。家の都合で引っ越す事になってこの学校に転校…」
茶色の髪に、緑色の瞳。
肩のたぬきちゃんまで。
着ている制服がウチの学校のものになっているだけで、後は昨日見たまんまの彼だった。
口をパクパクさせていると、ガラッと教室の扉が開いて、今度は赤髪の彼が現れた。
口にパンをくわえた彼は、
「坂田くん…！」
さらに何故か天井から派手な衣装で降りてきた志麻くん(正直、昨日とイメージが全然違う)と、いつの間にか教室の真ん中の席に座っていた金髪の彼、センラくん。
転校生の奇抜な登場にクラス内はざわついていたけど、それよりも私の脳内がキャパオーバーだった。
いつの間にか朝のHRは終わっていて、４人が一斉に私の方へ寄ってきた。
「な、A！すぐ会えるって言ったろ！」
坂田くんの言葉に周りがさらにざわつく。
他３人も親しげな目線をよこしてくるし、周りのクラスメイトからは「A知り合いだったの？」「イケメン揃いなのになんなの…？」「羨ましいー！」とか色々な言葉が聞こえてきて、何が何だか分からなかった。
今年のバレンタインデー(２日前だけど)は、不思議な４人との再会と、これから起こる波乱の、彼らとの恋？友情？の幕開けの日になった。
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しろ鮎(プロフ) - ちぇろさん» ちぇろさん！ご無沙汰してます、コメントありがとうございます〜！SWEET〜のお話は、私が原曲とても好きなので入れさせてもらいました。一応新作もちまちまと制作はしてますが相変わらずいつになるか分からないんで…また覗いてやってください。ありがとうございます！ (2021年4月25日 11時) (
レス) id: dffb4b3955 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇろ - 更新お疲れ様でした！遅ればせながら全部読ませていただきました、どのお話もすごく素敵でキュンキュンしました…！特に最後のお話はSWEET TASTE PRESENTの歌詞が所々に散りばめられていて、呼んでいてワクワクしました！また次の更新があれば楽しみにしてますね！ (2021年4月22日 20時) (レス) id: 40064b36ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろ鮎
| 作成日時：2021年2月14日 18時
