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岩「よし、それじゃあラストに一回合わせよう」

2日目に行われたチーム分け。私は岩田さんたちと同じグループになって、チームで振りを考えたりしてた。自分だけの振りはいくらでも考えたけど、チームのってなるのは初めてだった。個じゃなくて全体で見たときの見映えも考えて行かなきゃならないし、ソロやってる時の動きも考えなきゃいけなかった。発表まであと10分、EXILEメンバーの審査を受けてファイナリストが決まる。

最初、隆二くんがHIROさんに会わせてくれたとき、私は世間や兄を見返すチャンスだって思った。有名になって、NAOTOの妹じゃなくて私の名前で呼ばせてやるって思った。仲間なんかいなかったこの人生、周りの参加者なんて蹴散らしてやろうって対抗心に燃えて、一人に拘った。
でもこの数日間、そんな私に何度も話しかけてくれた皆。一人のダンサーとして私を見てくれていた。それが嬉しくて、でも初めてのことで恥ずかしくて素直になれなかった。
HIROさん、私に足らなかったもの見付けられた気がするよ。
仲間がいないと、見付けられなかった。

「ありがとう」
裕「何や急に〜?」
「周りに何て言われてもここにこれて良かったです。初めて誰かと一緒に踊って、それがこんなに楽しいなんて知らなかった……」
亜「正直さ、何でだろうって思った。HIROさん何考えててんだよって、NAOTOさんの妹だからってずるいだろって」
岩「亜嵐」
亜「でもそんなん関係なかった。お前すげぇダンサーだよ。間近で見てて、それが分かった。俺らもクソみたいにしんどいメニューなのに、弱音吐かずにやりきるし、誰よりも早く起きてランニングしてる。すげぇよ。だから……これが最後みたいに言わないで、また一緒に踊ろうよ」
「っ、うん…!」
大「俺ももっと一緒に踊りたいから!」

ここに来てかけがえのない仲間っていう存在に出会えた。だからこそ、私は、EXILEになりたい。それが私がここにいた証明になる。

岩「絶対ファイナリストになるぞ!!」
「「おうッ!!」」

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shiro(プロフ) - 尼崎の雑草になりたいさん» はじめまして!コメントありがとうございます!そう言っていただけ嬉しいです!更新頑張ります! (2018年10月30日 1時) (レス) id: 8d46f4c2ff (このIDを非表示/違反報告)
尼崎の雑草になりたい(プロフ) - はじめまして!読みごたえがあってとても面白いです!更新楽しみにしてます(^^) (2018年10月29日 23時) (レス) id: c68b54dc70 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:shiro | 作成日時:2018年10月27日 17時

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