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159日目帰還 ページ6

貴「…」

―懐かしい夢を見た。

僕は、木の枝にゆだねていた上半身をゆっくりとおこし、あたりを見渡した。

火「ニャァ。」

貴「おはよう、火燐。」

僕は火燐ににっこりと微笑み、優しく火燐の背中を撫でる。

―体力も回復した。もうすぐこの星を出なければ。

僕が今いる樹木の周りは、荒れ果てた焼野原が広がっていた。

貴「さぁ、行きましょうか。火燐。」

僕は軽々と木から飛び降りると、火燐は僕の肩に飛び降りた。

火「ニャァ。」

貴「…そう。そうね、貴方にも一度、見て欲しいわ。」

僕は火燐ににっこりと微笑みかけ、そう言った。

ブォォァ

火燐の体が炎に包まれたかと思うと、火燐の体は普段の何倍もある大きさに変化していた。

貴「フフッ。さぁ、行きましょう。」

僕は火燐の背中に乗ると、そうつぶやいた。

貴「浅はかな考えを持った脆い肉体と、精神を併せ持った、侍がいる星に。」

僕を乗せた火燐の体は、黒い宇宙へと消えて行った。









それから数日後――




阿「提督、仕事だ。」

神威が部屋でのんびりしていると、阿伏兎が部屋に入ってきた。

威「やだよ。阿伏兎一人で行ってきなヨ。」

神威は貼り付けた笑顔を阿伏兎に向けそう言った。

阿「それじゃ困るんだよ。きちんと仕事してもらわねぇと。」

阿伏兎は大きなため息をつくと、数枚の書類を神威の目の前に投げ出した。

威「何?これ。」

神威は目を開け、目の前に投げ出された書類をつまらなそうにめくった。

阿「今回の仕事は地球の吉原の様子見だ。そこでちょいと面白いモンを見つけてな。」

威「ふぅ〜ん。」

不意に、ぱらぱらと書類をめくっていた神威の腕が、ピタリと止まった。

威「…吉原の女神、…帰還。」

そうつぶやいた神威の目は真剣で、書類の一か所を見つめていた。

それは、書類に書かれた吉原の女神と思われる女の特徴が書き記されていた。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
吉原の女神について

容姿 銀髪 太腿あたりまでのロング 瞳の色は不明。 白い着物に紅い番傘を常備。

備考 吉原の女、日輪からさえもすがられるほどの美女。なお、花魁として吉原に住み着くわけではなく、客は取らない。たまに吉原に姿を現すだけで、つかみどころのない正体。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

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へたやん(プロフ) - リルさん» コメントありがとうございます!創也クンも中々ですよね、初めは結構キャラが定まってなかったんですけど。神威さんは本当に格好いいですよね!!これからも頑張らせていただきます。 (2015年6月10日 19時) (レス) id: dc6b786968 (このIDを非表示/違反報告)
リル - 神威くんかっこいいし、創也くんも好きです!!面白くて、この作品大好きです!!!頑張ってください(≧ω≦) (2015年6月9日 18時) (レス) id: 1a47901f10 (このIDを非表示/違反報告)
へたやん(プロフ) - 修華さん» コメント有難うございます!訂正、誠に有難うございます!すぐに修正させていただきました。本当にありがたいです。是非これからも、よろしくお願いいたします! (2015年5月14日 20時) (レス) id: 828e618828 (このIDを非表示/違反報告)
修華 - いきなりすいません!165日目新選組ではなく、165日目真選組だと思います (2015年5月13日 20時) (レス) id: 81f9e3415f (このIDを非表示/違反報告)
へたやん(プロフ) - 迦楼羅@乙夜さん» コメント有難うございます!面白いですか?!有難うございます。…そして来ました。この質問。ズバリ、お答えしましょう。夢主のバストは、……なんと、なんと、HとIの中間くら((殴 (2015年5月10日 9時) (レス) id: 828e618828 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:へたやん x他1人 | 作成日時:2015年5月5日 21時

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