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158日目夢想零度4 ページ5

星「来たか。神威、この子は少しの間ここで一緒に生活するAだ。仲良くするんだぞ。」

星海坊主は僕の説明をした。神威と呼ばれた男の子はつまらなそうに返事をすると、自分の席に着いた。

楽「私、Aの膝で食べたいアル!」

貴「いいよ。」

僕は近寄ってきた神楽を軽々と持ち上げ、自分の膝の上に乗せると神楽は嬉しそうに笑った。

紫「貴方が神威ね。短い間だけど宜しくね。」

紫苑が料理の乗ったお盆を持ったままキッチンから出てきた。

威「おばさん、強いの?」

神威という男の子が言った言葉に、紫苑は明らかに怒っている笑顔を少年に向けた。

紫「口のきき方には気を付けることね。やろうと思えば貴方なんて一瞬で殺せるわよ。私もあの子も。」

紫苑はそういって僕のことを指さした。

―また面倒なことを。

僕は笑顔を崩さないまま神威という子を見た。

神威はにっこりと口元を釣り上げて、

威「へぇ。」

そういって目の前に置かれたご飯を次々と食べ始めた。






紫「そういえばA。貴方は神威とおんなじ部屋だから、仲良くね。」

お風呂から上がった僕に向かって紫苑はそう言った。

―嫌な予感しかしない。

僕は笑顔のまま小さく頷くと、神楽を残して部屋へと向かった。

―ここにいる間でも、朝は早い。

僕は小さくため息をついた。


コンコン

貴「神威…さん、入ります。」

僕はそういうと、扉をゆっくりと開けて中に入った。

威「…」

中に入ると、神威さんは二つ敷かれた布団の片方に寝っころがって、天井を見ていた。

―何もすることがないのか。

僕は神威さんの横に移動すると、着ていた服を丁寧に畳んで枕元に置いた。

威「ねぇ。」

僕が部屋から出ようとしたとき、不意に神威が話しかけてきた。

貴「…何?」

僕は貼り付けた笑顔のまま振り返った。神威はゆっくりと体を起こすと、僕の顔を見てきた。

威「俺とさぁ…喧嘩しない?」

そういう神威の顔は普段の笑顔とは違う危ない笑顔だった。

―こいつは将来、危ない存在になる。

僕はそう考えながら、ふりふりと首を横に振った。

貴「ここにいる間、僕は誰かに手を挙げてはいけないといわれた。だから、できない。」

そういうと神威はつまらなそうな顔をし、

威「そう。残念。」

そういってまた布団に横になった。

貴「…御免なさい。」

僕はそういうと、部屋を出た。

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へたやん(プロフ) - リルさん» コメントありがとうございます!創也クンも中々ですよね、初めは結構キャラが定まってなかったんですけど。神威さんは本当に格好いいですよね!!これからも頑張らせていただきます。 (2015年6月10日 19時) (レス) id: dc6b786968 (このIDを非表示/違反報告)
リル - 神威くんかっこいいし、創也くんも好きです!!面白くて、この作品大好きです!!!頑張ってください(≧ω≦) (2015年6月9日 18時) (レス) id: 1a47901f10 (このIDを非表示/違反報告)
へたやん(プロフ) - 修華さん» コメント有難うございます!訂正、誠に有難うございます!すぐに修正させていただきました。本当にありがたいです。是非これからも、よろしくお願いいたします! (2015年5月14日 20時) (レス) id: 828e618828 (このIDを非表示/違反報告)
修華 - いきなりすいません!165日目新選組ではなく、165日目真選組だと思います (2015年5月13日 20時) (レス) id: 81f9e3415f (このIDを非表示/違反報告)
へたやん(プロフ) - 迦楼羅@乙夜さん» コメント有難うございます!面白いですか?!有難うございます。…そして来ました。この質問。ズバリ、お答えしましょう。夢主のバストは、……なんと、なんと、HとIの中間くら((殴 (2015年5月10日 9時) (レス) id: 828e618828 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:へたやん x他1人 | 作成日時:2015年5月5日 21時

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