【銀魂】月と君を永遠に【神威】5

190日目ホスト ページ36

貴「…フフッ。」

ギロ

貴「…；」

僕は神威から思わず目をそらした。

効果音がつきそうな程鋭い目つきで睨んできた神威は、思いっきり不満そうな顔をするとそのままそっぽを向いた。

―それにしても、意外と似合ってるなァ。

神威は黒のタキシードを綺麗に着こなしていて、ホストにいる男の中でも並はずれて格好いいと思える風貌だった。…まあ僕自身は心がないから何とも思わないのだが。

「ねぇ、そこのお兄さん❤」

「ちょいとこっち来てよぉ」


色々な席から神威を呼ぶ声が聞こえるが、神威は知ったこっちゃないという風に無視して僕の隣で料理を食べていた。

貴「ほら、神威。御呼ばれしているじゃないか。」

僕が神威を煽るようにそういうと、神威は手にしていた皿を置いて僕をまじまじと見た。


貴「?＾＾」

威「Aはさぁ、俺がこんなに人気者で嫉妬とかしないの?」



―…押さえろ僕。

僕は神威を殴りたい衝動に駆られたが、にっこりと微笑むと、

貴「僕には心がないんだって。」

そういってクスクス笑った。

威「…」

神威はさも面白そうに笑っている僕をしばらく見つめていると、

威「ふぅ〜ん。」

神威はそっけなく言うとそのまま席を立って別の所へと言ってしまった。



―僕何かまずいことしたかな?


僕はテーブルにあるチェリーの乗ったカクテルを飲みながらそう考えたが、原因は分からなかった。

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