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183日目浄化 ページ29

貴「出来たかい?」

建物の中に入ると、涼がニヤニヤと笑いながら番傘を突きだしてきた。

涼「此は俺の最高傑作だからな。大切にしろよ。」

僕は頷きながら番傘を受けとる。


貴「有り難う。大切にするよ。」

―前よりも重くなってる。

ずしりとした重みを感じながら、僕は番傘を肩に乗せた。


涼「それで、こっちの方なんだが。」

涼はそう言って布にくるまれた刀を持ってきた。

威「何?それ。」

神威がひょいと顔を出した。

貴「私が頼んでおいた愛刀。」

僕はクスリと微笑んで白蛇を受け取った。


涼「お前さん、少々使い方が荒いぞ。丁寧に使わねぇと。特にお前さんが使ってるのは妖刀何だからな。恨みを買わねぇように気ィつけろ。」

貴「そうだね。気を付ける。」


僕がそう言ってしまおうとしたとき、

涼「ああ、そういえばお前さん。刀に薬かなんか塗ったか?」

涼が真剣な目でそう聞いてきた。

貴「塗ってないけれど。それがどうかしたのかい?」

僕はにこりと微笑んでそう言うと、涼はハッとしたように視線を背け、


涼「・・・何でもねぇや。」


そう言ってのれんの奥へと入っていってしまった。


貴「じゃあ帰ろうか、火燐。」

ニャァ

火燐は一声鳴くと、僕の肩に乗って尻尾を振った。

涼「もう行っちまうのかい。…まぁいいか。そういえば、お前さんに最後、一つだけ言う事がある。」

涼は顔を出さず、その場に声だけが響く。

涼「妖刀ってのはなぁ、必ず、その刀の素となった奴の『気』がまとってあるんだ。そしてその妖刀にまとってあるのは毒に近いオーラ。そのオーラはそう簡単に消すことはできない。その素となった奴の恨みがこもってるからだ。だが、お前さんの刀のオーラは……」

貴「オーラは?」

僕は薄々感づきながら暖簾を見つめる。


涼「消えてたんだよ。清々しいくらいにな。」


貴「……」


涼「だから、もう絶対にとれねぇ毒を刀に押し込んでおいた。それでもう誰がふれようとその刀は妖刀ダヨ。」

涼はそういうと、暖簾の奥遠くへといってしまった。


貴「浄化…ね。」

威「どうかしたのかい?A。」

神威が不思議そうにこちらを見てきたので、僕はにこりと微笑むとそのまま船へと戻っていった。

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へたやん(プロフ) - リルさん» コメントありがとうございます!創也クンも中々ですよね、初めは結構キャラが定まってなかったんですけど。神威さんは本当に格好いいですよね!!これからも頑張らせていただきます。 (2015年6月10日 19時) (レス) id: dc6b786968 (このIDを非表示/違反報告)
リル - 神威くんかっこいいし、創也くんも好きです!!面白くて、この作品大好きです!!!頑張ってください(≧ω≦) (2015年6月9日 18時) (レス) id: 1a47901f10 (このIDを非表示/違反報告)
へたやん(プロフ) - 修華さん» コメント有難うございます!訂正、誠に有難うございます!すぐに修正させていただきました。本当にありがたいです。是非これからも、よろしくお願いいたします! (2015年5月14日 20時) (レス) id: 828e618828 (このIDを非表示/違反報告)
修華 - いきなりすいません!165日目新選組ではなく、165日目真選組だと思います (2015年5月13日 20時) (レス) id: 81f9e3415f (このIDを非表示/違反報告)
へたやん(プロフ) - 迦楼羅@乙夜さん» コメント有難うございます!面白いですか?!有難うございます。…そして来ました。この質問。ズバリ、お答えしましょう。夢主のバストは、……なんと、なんと、HとIの中間くら((殴 (2015年5月10日 9時) (レス) id: 828e618828 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:へたやん x他1人 | 作成日時:2015年5月5日 21時

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