181日目構えなさい ページ28
威「その言葉、後で後悔しないでヨ。」
神威はそういうと、腰を落として構えた。
―どれくらい強くなったのかしら。
僕がそんなことを考えながら口元を綻ばせていると、
威「あり?構えないの?」
神威が素っ頓狂な声をあげて構えを解いた。
貴「ああ。いいよ。神威の好きな時に仕掛けて。」
僕がクスリと微笑むと、神威は頭に?マークを浮かべて僕を見た。
貴「さぁ、構えなさい神威。」
僕は意味深な笑みを神威に向けると、指を一本立てた。
貴「僕は神威の攻撃をすべて避けてみせるよ。」
威「…それはどうかな。」
神威は少しだけ眉間にしわを寄せると、そのまま僕との距離を縮めて鋭い突きを放った。
―当たり。
僕は神威が体を捻って急所めがけてとんでくる蹴りを避けるのを見て微笑むと、そのまま神威と距離を取る。
貴「よく、戦闘時に『構える』という動作をする輩が多いけれど、僕からしたらそれは無意味。だって、いちいち動作の前に構えるなんてただ隙を作るだけだもの。」
僕は神威の蹴りを避けながら悠長に自分の自論を語る。
貴「それに、構えるなんてしたら、敵に次出す攻撃を明かしているようなものだもの。ねぇ、神威もそう思うでしょう?」
ドガァンッ
僕の手が神威の首を捕え、そのまま地面にたたきつけた。
威「くっ、ははっ。やっぱりAは強いね。」
神威はケラケラと苦しそうに笑いながら、僕のことを見つめる。
貴「僕に勝とうなんて56億7千万年早いわ。」
僕はクスリと微笑んでそういうと、神威の首から手を離して神威に手を差し出した。
威「ケホッ。」
―少しやり過ぎたか。
貴「大丈夫かい?」
威「うん。夜兎だからね。」
神威は少し苦しそうに見えたが、けろりとした様子で立ち上がるとそのまま先ほどの建物へと戻っていった。
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へたやん(プロフ) - リルさん» コメントありがとうございます!創也クンも中々ですよね、初めは結構キャラが定まってなかったんですけど。神威さんは本当に格好いいですよね!!これからも頑張らせていただきます。 (2015年6月10日 19時) (レス) id: dc6b786968 (このIDを非表示/違反報告)
リル - 神威くんかっこいいし、創也くんも好きです!!面白くて、この作品大好きです!!!頑張ってください(≧ω≦) (2015年6月9日 18時) (レス) id: 1a47901f10 (このIDを非表示/違反報告)
へたやん(プロフ) - 修華さん» コメント有難うございます!訂正、誠に有難うございます!すぐに修正させていただきました。本当にありがたいです。是非これからも、よろしくお願いいたします! (2015年5月14日 20時) (レス) id: 828e618828 (このIDを非表示/違反報告)
修華 - いきなりすいません!165日目新選組ではなく、165日目真選組だと思います (2015年5月13日 20時) (レス) id: 81f9e3415f (このIDを非表示/違反報告)
へたやん(プロフ) - 迦楼羅@乙夜さん» コメント有難うございます!面白いですか?!有難うございます。…そして来ました。この質問。ズバリ、お答えしましょう。夢主のバストは、……なんと、なんと、HとIの中間くら((殴 (2015年5月10日 9時) (レス) id: 828e618828 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:へたやん x他1人 | 作成日時:2015年5月5日 21時