【銀魂】月と君を永遠に【神威】5

176日目記憶力 ページ23

長い沈黙の中、そばで寝ていた火燐が小さく鳴いた。

貴「神威、覚えてないかもしれないけど。僕達、小さいころに出会ってるんだよ?」

僕は小首をかしげて神威を見ると、神威は少しだけ頬を赤らめた。

威「…覚えてないや。」

神威はへらへら笑いながらそう言うと、ベットに横になった。

貴「そう…。残念。」

―まったく残念じゃないけど。


僕はクスリと微笑むと、神威のおでこをを撫でた。

貴「僕は年を取ることも、命を絶つこともできない。そんな僕を、神威は、…愛してくれるの?」


―『貴方は私の自慢の娘よ。』

紫苑はそういって微笑んでくれた。



愛を知らない僕を



人の温もりを知らない僕を





人ではない僕を




神威は愛してくれるの?


威「愛せるよ。Aのすべてを。」


神威は僕を見てそう言った。


僕はふわりと微笑むと、


貴「有難う。」


そういって神威の頬にキスを落とした。



威「っ////」


神威は頬を赤らめて、体を起こすなり僕を押し倒した。


がぶっ


貴「かむっ…ひゃぁっ//」


僕の首筋を赤い血が伝った。


神威は立てていた歯をしまうと、したたり落ちる血をなめとった。

貴「っぅ…//」

僕は手で口をふさいで出てくる声をこらえていたが、神威がその手をどかしてしまった。

威「ちゃんと声聞かせてよ。初めに誘ってきたのはAなんだから。」

―誘ってねぇよ。

僕は神威を蹴り飛ばすと、態勢を立て直した。

177日目俺のそばに、近寄るなァッ!←→←175日目運命連歌2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す