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173日目ネタをください…。募集しております…。  by駄作者 ページ20

あの時から、全ては狂ってしまった――


貴「僕は、あとどれくらい、ここにいることができるのだろう。ねぇ、神威。」

僕は自分の膝に頭を乗せて眠っている神威に語りかけた。


にゃあ

貴「火燐。もう終わったのかい。」

不意に、物陰から出てきた火燐を僕は優しくなでた。

ニャァ

貴「…そう。やっぱり、生きていたのね。」

僕は火燐が見てきたものをすべて理解すると、ニコリと微笑んだ。

貴「おやすみなさい、火燐。」

火燐は小さくなくと、そのまま目を閉じた。






―まだ、あの組織は滅んでいない。



 レナは、生きている。創也も。


火燐には、あの星と組織がどうなっているのかを視てきてもらった。

貴「そう簡単には、死なないわよね。」

僕は小さくため息をつき、片目を開けた。

―今はまだ、視えない。

金色に輝く僕の瞳は、窓から見える外の景色をとらえた。



貴「いずれ、この世界も、


 退屈な世界になってしまうのでしょうね。」

―『私は長く、生きすぎた。』

昔、紫苑は僕にそう言った。自分には、この世界には色がないように見える、と。

そう言った時の紫苑の顔は、とてもさみしそうだった。

―僕もいつか、そうなってしまうのね。


貴「何も知らないことも怖いけれど、全てを知り過ぎることほど怖いものはない。」

紫苑はすべてを知っていた。

この世界のことも、

僕の運命のことも。


ずっと前から存在していた、

紫苑なら


全てが分かってしまうの?






僕にはまだ、


ワカラナイ









威「A。」

聞き覚えのある声に、僕は下を向いた。

そこには、閉じていた目を開けてこちらを心配そうに見る神威の顔があった。

威「なんで泣いているの?」

貴「っ…」

神威の頬は、僕の紅い涙でぬれていた。

―どうして、泣いているの。


僕は笑顔を作ると、目尻にたまっていた赤い液体をふき取った。

貴「神威。昔話をしましょうか。」






これは、運命から逃れた者と運命に従う者の物語。





※過去編入らせていただきます。

174日目運命連歌→←172日目しばらくの別れ



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へたやん(プロフ) - リルさん» コメントありがとうございます!創也クンも中々ですよね、初めは結構キャラが定まってなかったんですけど。神威さんは本当に格好いいですよね!!これからも頑張らせていただきます。 (2015年6月10日 19時) (レス) id: dc6b786968 (このIDを非表示/違反報告)
リル - 神威くんかっこいいし、創也くんも好きです!!面白くて、この作品大好きです!!!頑張ってください(≧ω≦) (2015年6月9日 18時) (レス) id: 1a47901f10 (このIDを非表示/違反報告)
へたやん(プロフ) - 修華さん» コメント有難うございます!訂正、誠に有難うございます!すぐに修正させていただきました。本当にありがたいです。是非これからも、よろしくお願いいたします! (2015年5月14日 20時) (レス) id: 828e618828 (このIDを非表示/違反報告)
修華 - いきなりすいません!165日目新選組ではなく、165日目真選組だと思います (2015年5月13日 20時) (レス) id: 81f9e3415f (このIDを非表示/違反報告)
へたやん(プロフ) - 迦楼羅@乙夜さん» コメント有難うございます!面白いですか?!有難うございます。…そして来ました。この質問。ズバリ、お答えしましょう。夢主のバストは、……なんと、なんと、HとIの中間くら((殴 (2015年5月10日 9時) (レス) id: 828e618828 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:へたやん x他1人 | 作成日時:2015年5月5日 21時

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