【銀魂】月と君を永遠に【神威】5

171日目女をヤローと呼ぶときは切り傷に気をつけろ ページ18

ジャキ

僕は持っていた鞘から刀を引き抜くと、それを信女に向けた。

貴「見て、美しいでしょう?妖刀『白蛇』。まるで蛇のように美しい鱗が描かれた僕の愛刀。なんでも切ることができるの。」

そういって近くにあった瓦礫を軽くたたいた。

ドゴンッ

瓦礫に綺麗な亀裂が入ったかと思うと、真っ二つに割れた。

信「…」

信女は無表情な顔でそれを見ると、一気に切りかかった。

ガキィンッ

貴「…貴方、総悟と同じ。人殺しの目をしてる。」

僕は信女の刀を白蛇ではなく短刀で受け止めると、そのまま突き放した。

ダッ

信女は空中で体勢を整えると、またそのまま刀を突きつけてきた。

ビュン

僕はすれすれで信女の刀をよけると、その勢いで後ろへと跳んだ。

―遅いし弱い。女にしてはやる方だけど。

僕は白蛇を振り上げると、地面にたたきつけた。

バキバキッ

地面に亀裂が入ったかと思うと、縦一閃に地面が割れた。

―さすが、紫苑。

僕は砂埃が待っている間にその場から消えようとしたが、

ビュンッ

―っ!

突然、僕の頬を鋭い痛みが走った。

ツー

―なんてヤローだ。

僕は頬から大量にあふれる血を抑えると、一気に上空へと跳んだ。





貴「はぁ…」

僕は廃墟の上に立って下の様子を眺めていた。

貴「まさか、あの砂埃の中でピンポイントに攻撃してくるなんてねぇ。」

―なめたもんじゃないね。人間も。もう少し反応が遅れてたら、僕の心臓がやられてた。

僕はにやりと微笑むと、着ていた隊服を脱いだ。

―もう用はない。

僕は下に来ていたチャイナ服の上にマントを羽織ると、その場を後にした。

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