168日目命は一人ひとつです。 ページ15
チチチ
小鳥がさえずるなか、真選組の廊下を一人のある人物が歩いていた。
向かうは零番隊隊長、Aの自室。
―初日から俺に赤っ恥をかかせるとは、いい度胸ですねィ。
廊下を馬鹿でかいバズーカを担いで歩いていた男はにやりとほくそ笑んだ。
―さよならでさァ。A。
俺は零番隊隊長の自室の前につくと、バズーカを構えて撃ち放った。
ドガァァンッ
あたりは砂埃に包まれ、何も見えない状態だった。
―やったな。
男がそう思って踵を返そうとしたとき、
ゴトンッ
俺のバズーカの先端が床に落ちた。
貴「…命は一人ひとつなのですから、大切にするようにと、先生に言われませんでしたか。」
砂埃が晴れると、そこには寝間着姿の刀を構えたAがたっていた。
総「チッ…おはようごぜぇやす。朝の修練の時間なんで、起こしに来やした。」
総悟は舌打ちをしつつバズーカを廊下に放り投げると、Aににやりと微笑んだ。
貴「…そうですか。」
Aは無表情なまま返事をすると、いそいそと着替えを始めた。
総「そういえば俺、残念ながら先生とやらに命は大切にするよう言われてないんでねィ。わかりやせん。」
扉の外側に立ち、総悟は空を描きながらAに向かってそう言った。
ガララッ
少しすると、襖が開き、隊服を着たAが出てきた。
貴「そうなんですか。」
Aは無表情のまま総悟の隣を歩いた。真っ直ぐとどこかを見ているようだが、どこを見ているかはAにはわからなかった。
貴「私と同じですね。」
Aはいきなりそういって、クスリと笑った。
―こいつ、笑うんですねィ。
総悟はAの笑う横顔を見てそう思った。それと同時に、どこかあたたかい気持ちになり、総
悟は自然と顔をそらした。
A視点
土「おい、遅いぞてめぇら。」
修練場につくと、僕は土方さんに軽く会釈し、近くにある木刀を拾った。
ビュン
ドサッ
僕が木刀を軽く振ると、近くの庭に生えていた木が崩れ落ちる。
その場が静まり返る中、僕は全員の視線を感じながら木刀を振った。
貴「全員、私にかかってきなさい。」
僕は無表情なまま抑揚のない声でそう言った。
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へたやん(プロフ) - リルさん» コメントありがとうございます!創也クンも中々ですよね、初めは結構キャラが定まってなかったんですけど。神威さんは本当に格好いいですよね!!これからも頑張らせていただきます。 (2015年6月10日 19時) (レス) id: dc6b786968 (このIDを非表示/違反報告)
リル - 神威くんかっこいいし、創也くんも好きです!!面白くて、この作品大好きです!!!頑張ってください(≧ω≦) (2015年6月9日 18時) (レス) id: 1a47901f10 (このIDを非表示/違反報告)
へたやん(プロフ) - 修華さん» コメント有難うございます!訂正、誠に有難うございます!すぐに修正させていただきました。本当にありがたいです。是非これからも、よろしくお願いいたします! (2015年5月14日 20時) (レス) id: 828e618828 (このIDを非表示/違反報告)
修華 - いきなりすいません!165日目新選組ではなく、165日目真選組だと思います (2015年5月13日 20時) (レス) id: 81f9e3415f (このIDを非表示/違反報告)
へたやん(プロフ) - 迦楼羅@乙夜さん» コメント有難うございます!面白いですか?!有難うございます。…そして来ました。この質問。ズバリ、お答えしましょう。夢主のバストは、……なんと、なんと、HとIの中間くら((殴 (2015年5月10日 9時) (レス) id: 828e618828 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:へたやん x他1人 | 作成日時:2015年5月5日 21時