164日目いろいろおかしい ページ11
貴「…そろそろ離してくれないかしら。」
僕は自分の腰あたりにしがみついている小さい神威に向かってそう言った。
威「ヤダ。行かないでよ、A。」
小さい神威は頬をぷくぅっと膨らませて、上目遣いで僕のことを見上げてきた。
―…。
昔の僕なら、今の状況を幸福に思えただろうが、生憎今の僕は全く何の感情も抱いていなかった。
そもそも、どうして神威が小さくなってしまったのかというと、
威「Aのせいだね。」
貴「おや、神威。お前、心が読めるのか。」
僕は薄く微笑み、神威のことを見下した。
今から数十分前のことを、ざっくり説明しよう。
貴「ねぇねぇ神威。」
威「なんだい?A。」
貴「あのねぇ、私とキスしてほしいの。」
威「っ/////…いいよ。」
チュ♥
…という事はなく、
貴「神威。」
威「なんだっ…フガッ!?」
会話だけではわからないので、動作と説明も入れましょう。
貴「神威。」
僕はにっこりと微笑んで神威の名前を呼んだ。
威「なんだっ
バリッ←僕が神威の口に小さくなる薬が入った小瓶をたたきつけて、小瓶が割れる音。
…フガッ!?」
貴「…」
という事があった結果、神威は小さくなりました。←
なぜ小さくしたかというと、神威が今回の僕の仕事に必ず反対するだろうと分かっていたから。
力づくでも僕を止めると分かっていたから。
だからこそ僕は神威を小さくした。
僕の邪魔をしないために。
―沖田総悟。…楽しみ。
僕はクスクスと微笑むと、幼い体で必死に僕の体にしがみついている神威の体をはぎ取って阿伏兎向かってに放り投げた。
貴「阿伏兎。神威を頼んだよ。」
阿「ああ。お前さんも、気ぃ付けてな。」
阿伏兎は神威を押さえつけるように抱き留めると、ため息をつきながら僕を見て言った。
威「阿伏兎。マジきもい。後で絶対殺すから。」
神威は思いっきり不機嫌な顔をして第三者からしたら神威を抱きしめているように見える阿伏兎を真っ黒な笑顔で睨み付けながら言った。
貴「…行ってくるよ。神威。」
威「逃げたらだめだよ、A。」
僕は神威の小さい掌に昔もらったネックレスを握らせ、ニコリと微笑んだ。
貴「必ず、それをもらいに来るから。」
僕がそういって微笑むと、神威は少しだけ頬を赤らめて小さく頷いた。
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へたやん(プロフ) - リルさん» コメントありがとうございます!創也クンも中々ですよね、初めは結構キャラが定まってなかったんですけど。神威さんは本当に格好いいですよね!!これからも頑張らせていただきます。 (2015年6月10日 19時) (レス) id: dc6b786968 (このIDを非表示/違反報告)
リル - 神威くんかっこいいし、創也くんも好きです!!面白くて、この作品大好きです!!!頑張ってください(≧ω≦) (2015年6月9日 18時) (レス) id: 1a47901f10 (このIDを非表示/違反報告)
へたやん(プロフ) - 修華さん» コメント有難うございます!訂正、誠に有難うございます!すぐに修正させていただきました。本当にありがたいです。是非これからも、よろしくお願いいたします! (2015年5月14日 20時) (レス) id: 828e618828 (このIDを非表示/違反報告)
修華 - いきなりすいません!165日目新選組ではなく、165日目真選組だと思います (2015年5月13日 20時) (レス) id: 81f9e3415f (このIDを非表示/違反報告)
へたやん(プロフ) - 迦楼羅@乙夜さん» コメント有難うございます!面白いですか?!有難うございます。…そして来ました。この質問。ズバリ、お答えしましょう。夢主のバストは、……なんと、なんと、HとIの中間くら((殴 (2015年5月10日 9時) (レス) id: 828e618828 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:へたやん x他1人 | 作成日時:2015年5月5日 21時