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145日目サイコパス ページ37

ゴポポポッ

僕は浮遊感に包まれながら、閉じていた瞼をゆっくりと開けた。

貴「…」

僕の体はカプセルに入っていて、出ることはできなさそうだった。

カチャ

音のした方を見ると、見覚えのある女が優雅な手つきで紅茶を飲んでいた。

「あら。起きたのね。M-7564。」

―そう呼ばれるのは久しぶりだ。

僕は自分の中に恐怖心が芽生えるのを感じながら、女をにらんだ。

「そんな目で見ないで頂戴。壊したくなるから。」

女はクスリと微笑むと、椅子から立ち上がってこちらへと近づいてきた。

貴「っ…」

僕は逃げようとしたが、カプセルの中に入っていて身動きが取れなかった。

「私の愛しい愛しい愛ドール。」

女は緑色のボタンを押した。

ガチャ

カプセルが開き、僕の体は緑色の液体とともに空気に晒された。

貴「っ…」

―体がうまく動かない。

僕は地面に座り込み、肩で小さく息をした。

女は僕の顎を指で持ち上げると、

「美しい。私の最高傑作。」

そういってにやりと微笑んだ。

ゾクッ

貴「…レナ。」

僕がレナと呼んだ女はにっこりと微笑み、

レ「記憶が戻ったのね。まぁその方が都合がいいけど。」

そういってポケットから注射器を取り出した。

貴「何を…するの?」

僕は声が震えないよう気を付けながら、レナを見上げた。

レ「何って…貴方がまた私のもとに帰ってきたお祝い。プレゼントよ。」

ブチュ

貴「くっ、はっ…」

普通の注射針よりも太い針は僕の首筋に刺さった。

―痛い。

貴「っ…」

体に液体が入ってくるのがわかる。

レ「相変わらず、いい声で鳴いてくれないのね。」

レナは不満そうに顔をしかめると、僕の首から注射器を外して首筋にかみついた。

貴「あぁっ!?」

レ「そうよ。それが聞きたかったの♪」

レナは快感に体をゾクゾクと震わせながら首から流れる血をなめとった。

貴「はぁっ、はぁっ。」

僕は首を抑えながらレナを睨み付けた。

―肉を…噛み千切られた。

レ「そんな顔で見ないで。ぐちゃぐちゃに泣かしたくなるから。」

レナは頬を赤く染め、薄気味悪く微笑んだ。

レ「そろそろよ。私の最高傑作が完璧に完成するのは。」

僕の頭の上から、真っ赤なタオルがかけられた。

レ「きちんと着替えておいて頂戴。あんまりその恰好のままでいると苛めたくなるから。」

今の僕は何も身につけていなかったため、タオルで軽く体をふくと奥から出てきた創也の後を追って部屋を出た。

その間ずっと、僕の体は恐怖に震えていた。

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へたやん(プロフ) - 修華さん» コメント有難うございます。グロ系は大丈夫な方ですか。それはよかったです。(書いている私はだめな方なんですけど…)神威さんはちょっと純粋過ぎじゃないか?と、時々思う事がありますが、まぁ大丈夫だと信じています。これからも頑張らせていただきます。 (2015年5月6日 18時) (レス) id: 828e618828 (このIDを非表示/違反報告)
修華 - グロ系は全然平気ですのでお気になさらず^^ 神威の純粋さがね…もうですね…涙腺がぁぁぁぁ… 毎日楽しみに見てるんで頑張って下さい((´∀`)) (2015年5月5日 0時) (レス) id: 81f9e3415f (このIDを非表示/違反報告)
へたやん(プロフ) - 修華さん» コメント有難うございます!ちょっとグロい表現が多かったですね。スミマセン。毎日更新、頑張ります! (2015年5月4日 8時) (レス) id: 828e618828 (このIDを非表示/違反報告)
修華 - 救世主神威に涙ですっ!毎日更新お疲れ様です (2015年5月3日 23時) (レス) id: 81f9e3415f (このIDを非表示/違反報告)
へたやん(プロフ) - 琥珀さん» コメント有難うございます!頑張らせていただきます! (2015年5月3日 20時) (レス) id: 828e618828 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:へたやん | 作成日時:2015年4月11日 16時

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