126日目黒い王子様 ページ18
A視点
今、僕と瞳孔が開き過ぎている男は、ターミナルに向かって歩いていた。
銀「あらぁ〜多串君じゃないのぉ〜。どうしたの?こんな朝っぱらから。もしかして、ついにその瞳孔のせいで真選組を追い出されちゃったぁ?」
僕達が歩いていると、目の前から聞きなれた声がした。
―銀時か。
僕は番傘から顔を出して確認しようとしたが、目の前には黒い壁しか見えなかった。
どうやら瞳孔男が僕を自分の背中に隠しているらしい。
貴「……」
僕は何も言わないで普段通りの笑顔を作っていた。
土「誰が多串だ。俺が真選組をやめるときはてめぇの命日だと思え。この糞天パー。」
銀「よぉーし。いい度胸じゃねぇか。…って、お前のその後ろにいるのって誰だ?」
銀時は、瞳孔男の後ろにいる僕の存在に気づいて、顔を見ようと覗き込んできた。
銀「うーん。全然見えねぇな。」
土「おい!やめ…」
パサッ
僕の番傘が銀時の手によって奪われた。
銀「おめぇ…」
貴「久しいね、銀時。」
銀時は僕の顔を見て硬直した。僕は普段通りの笑顔であいさつする。
銀「なんでお前がここにいんだよ。」
貴「僕がここにいちゃあいけないのかい?」
僕と銀時が会話をするなか、瞳孔男は驚いた顔をしていた。
土「なんだてめぇ、Aと知り合いだったのか。」
銀「知り合いなんてもんじゃねぇ、こいつは俺の…」
その時、
ガキィン
銀時の後ろから現れた一太刀を、僕が番傘で受け止めた。
貴「とんだ挨拶ね。晋助^^」
僕の言葉に銀時と瞳孔男は目を見開いた。
銀「晋助って…お前まさか!」
高「クククッ、久しぶりだなァ。白夜叉。」
高杉はそういいながら、刀を鞘に収めた。その瞬間、
フワッ
僕の体は浮遊感に包まれた。
高「こいつは俺のモンだ。だれにも手出しはさせねぇ。」
高杉はそういって僕を担ぐと、そのまま銀時たちに背を向けて歩き出した。
貴「僕はお前の者じゃないよ。自分の好きなようにさせてもらう。」
僕はそういうと、高杉の腕の中から離れた。
スタンッ
僕の重力に逆らうような動きに、高杉は目を見開いたが、
高「クククッ、こいつは面白そうだ。」
そういうとまた歩き出した。
貴「そろそろ僕もこの星を出ようと思っていたころだからね。乗せてくれるかい?君の船に。」
僕がニコニコしながらそう言うと、
高「勝手にしやがれ。」
そういってターミナルへと向かった。
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へたやん(プロフ) - 修華さん» コメント有難うございます。グロ系は大丈夫な方ですか。それはよかったです。(書いている私はだめな方なんですけど…)神威さんはちょっと純粋過ぎじゃないか?と、時々思う事がありますが、まぁ大丈夫だと信じています。これからも頑張らせていただきます。 (2015年5月6日 18時) (レス) id: 828e618828 (このIDを非表示/違反報告)
修華 - グロ系は全然平気ですのでお気になさらず^^ 神威の純粋さがね…もうですね…涙腺がぁぁぁぁ… 毎日楽しみに見てるんで頑張って下さい((´∀`)) (2015年5月5日 0時) (レス) id: 81f9e3415f (このIDを非表示/違反報告)
へたやん(プロフ) - 修華さん» コメント有難うございます!ちょっとグロい表現が多かったですね。スミマセン。毎日更新、頑張ります! (2015年5月4日 8時) (レス) id: 828e618828 (このIDを非表示/違反報告)
修華 - 救世主神威に涙ですっ!毎日更新お疲れ様です (2015年5月3日 23時) (レス) id: 81f9e3415f (このIDを非表示/違反報告)
へたやん(プロフ) - 琥珀さん» コメント有難うございます!頑張らせていただきます! (2015年5月3日 20時) (レス) id: 828e618828 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:へたやん | 作成日時:2015年4月11日 16時