623日目 2 ページ35
「ほら、神威。出来たよ。」
そう言ってAが運んできたのは、カップに入った麺。
「…これ。Aが作ったの?」
俺がそう聞けば、Aは珍しく曖昧な笑顔で、「うーん…うん…?」と小首を傾げる。
ー何が入ってるのか…?
そんな疑問を胸に、俺はAにその麺を食べさせてもらう。
「…A。これどうやって作ったの?」
俺がそう聞けば、Aは「え…。」と戸惑いながら、「えーと…お湯入れて…3分放置…?」と答える。
ーやっぱりインスタントか…。
俺はそう思いながら、ぢゅるぢゅると麺を啜った。
さっき。私はなんて思ったんだっけ…?
どれだけ思い出そうとしても思い出せない。
それに、神威の私を見る目もおかしい。
ー…私、何かしたのか…?
何にも思い出せない。
…どうして?
「…私は神威のことを愛してる…本当に…本当に……ホントウニ?」
ーわからない。
「…でも私にとっての一番は、紫苑でしょう?」
自分で呟いた言葉のはずなのに、まるで他人から指摘された様なショックを受ける。
「…そう。いくら忘れようとしても、あの子はあの女を忘れることはできない。」
女は妖しい笑みでそう呟く。
「それが、あの女の運命があの子と交わった理由…。あの女が、あの子を自らの命に代えてでも守った理由。」
第7師団の戦艦を、遠くから見つめる人影。
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へたやん(プロフ) - ショコラさん» 返信ありがとうございます。はい。被害者が少なくて良かったです。←家の中にアブが…!?お気をつけてください。 (2016年8月21日 16時) (レス) id: 08241f2f07 (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ - へたやんさん» アブに刺されると痛いんですよね〜;; 被害者が少なくてよかったです(何も良くない←) アブは私の家の中に時々います((( (2016年8月21日 11時) (レス) id: 0a83098121 (このIDを非表示/違反報告)
へたやん(プロフ) - ショコラさん» 返信ありがとうございます。はい。友達は刺されてましたけど、自分は大丈夫でした!← (2016年8月21日 9時) (レス) id: a1906e812c (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ - へたやんさん» ま、まさかのアブ…!!たしかにいっぱいいますけど!! 大丈夫でしたか?刺されてませんか!? (2016年8月20日 23時) (レス) id: 0a83098121 (このIDを非表示/違反報告)
へたやん(プロフ) - ショコラさん» 返信ありがとうございます。確かに、自然が豊かでした!そして、行く先々にアブが沢山いました! (2016年8月19日 6時) (レス) id: a1906e812c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:へたやん | 作成日時:2016年7月17日 18時