救えない 黄緑 ページ45
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zm「…と、言うわけや」
一通り話し終えると、ペ神はふむ、と顎に手を当てて何やら考えるように下を俯いた。
sn「事情はわかったけど、ゾム気付かんか？その話、普通に考えれば何もかもおかしいで」
zm「えっ…？」
何か自分はおかしなことを言っただろうか。全て自分がさっき体験してきたばかりのことだ。おかしいところは何も…。
考えても、おかしいところに目星がつかない。こういう時、エミさんやロボロなら…
zm「…あっ」
そういえば
sn「気付いた？」
ペ神のその言葉にこくりと頷く。
そういえばAをここに連れてくる時、疑問に思うことがあった。
ロボロの監視カメラのこと。
そうだ。あいつが知らないわけがないのだ。
ここに来る道中にも監視カメラはあった。カメラには俺がAをここまで運んでいる映像があるはず。傷だらけのAを運んでいるっていうのに、ロボロが反応しないはずないのだ。
勿論、それらしい連絡は来ていない。つまり、ロボロはこのことを知らないということになる。
zm「これは、思ったよりもやばいんちゃう？」
ペ神に目を向ければ、彼は俺の鼻先を人差し指で小突いた。
sn「まだあるで。ゾム、訓練場まで行くのに
zm「…えっ？」
ペ神のその言葉に息が詰まった。
確かにそうだ。俺は半分はアーニャと接触しないためにダクトを使っている。
なのに、今日は書記長室から普通に出て廊下を歩いて訓練場へ向かった。いつもの俺ならこの行動はおかしい。
何故…何故それを今更変だと気付いた？自分で行動しているはずなのに、自分ではない何かが俺を操っているようで気味が悪い。
sn「な？考えてみればおかしいやろ」
zm「うん…」
sn「んで、ここからが本題なんやけど…Aちゃんの手当てをしてる時、微かに香水の匂いがしたんよ。アーニャが付けているのと同じ匂い」
zm「それって…!!」
頭の悪い俺でもわかる。Aを傷付けた…いや傷付けてきたのはあの女だということを。
再び込み上げてくる怒り。そして、吐き気。
おそらく監視カメラの件もあいつが関わっているだろう。
zm「…あいつが犯人で決まりやな。グルッペンに報告しに行こ」
怒りでどうにかなってしまいそうな体を必死に抑えつつ、椅子から立ち上がる。と、その時。
「ぞむ」
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名月(プロフ) - ゆきちさん» ありがとうございます！励みになります！ (2020年4月12日 20時) (
レス) id: f9f0c292b9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきち(プロフ) - 色んな視点での情景がとても面白いです！お気に入り追加させてもらいました！ (2020年4月9日 12時) (レス) id: 1d6534994e (このIDを非表示/違反報告)
名月 - ねむるさん» あ、どもども!!そうですね、女主っすよ!!これから更新していきますんで!! (2020年2月4日 18時) (レス) id: 4c76c89200 (このIDを非表示/違反報告)
ねむる(プロフ) - ふーん お気に入り追加していくぅ！！！一応確認だけど女主でおk...？()プロローグから好み射抜いてますわぁ......更新楽しみにしてます！！誰かは察してくれ！！！！ (2020年2月4日 18時) (レス) id: f070b83cbf (このIDを非表示/違反報告)
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